2010年10月18日

褒められ帯、また褒められるの巻

今日はなんだかいつもより気温が下がったみたい?山の方では雪が降るかもなどと天気予報で言っていました。時々見えてもまっくろけ~の富士山にも、そろそろ白い筋が見え始めるころかしら。

さて、金曜日は毎年恒例、国産生地の大見本市、ジャパンクリエーションに行ってきました。
いつもお世話になっている織屋さん、メーカーさんはもちろん、今回は新規の会社とも少しお話しさせていただいて、もしかするとちょっと面白い帯が出せるかも…もしかしたらだけど…。

ジャパンクリエーションは基本的には洋服業界だと思うのですが、小梅は服地をきものや帯にしておりまして、「何にするんですか?」と聞かれて「きものなんです」とか「帯にするんです」というと、驚かれることがよくあります。それがまぁ、めんどくさいというと言葉が悪いのですが、見てもらった方が早いので、今回は商品着用で行ってきました。



5オンスギザデニムと、ファーシリーズペイズリーピンクです。
このファーシリーズはいつもご覧になっていただいている方にはおなじみ、小梅の定番なのですが、締めていると必ず褒められるので「褒められ帯」と呼んでいます。
今回、この生地のメーカーさんをこの帯を締めて訪ねましたらば、無言でジィ~っと帯を見つめた後「この生地うちのん…ですか?」と目を丸くされまして。「そ~なんです、大人気ですよ!」といいましたらば「へぇ~~~っ、いいですねぇ!」とまた褒めていただきましたicon06
いつもは社長さんと奥様がいらっしゃって、お二人は帯を作っていることはご存じだと思うのですが、今回は専務さんがお一人だったので、初めてご覧になったようです。
ただこの生地、続々と生地自体の在庫が切れておりまして…。もともとわずかな在庫を、小梅がほとんど買占めているような状態なので、小梅での在庫が切れるともうこの生地はおしまい、なのです。だから今回は、次の定番となれるようなシリーズを開拓すべく、いろいろ相談させてもらってきました!!海外との取引も多い大きな会社なのに、超弱小零細自営業の小梅のようなところにも譲ってくださって、ありがとうございます!!

ほかにも、忘れちゃならないゼ、静岡県産生地を求めて、県繊維協会のブースでもいろいろ見せていただきました。服地でやっていると言いましたら「着眼点がいいね」とまた褒められ、やる気が湧いてきました!私ったら単純です。
でもね、わからないでもないんですが、洋服側で「服地できもの作ってます」って言うと、すごく受け入れられるんですよ。和服側で、服地だとか2部式だとか言うと、アウェーな空気を感じることもしばしばなのですが。洋服側は、とても自由ですね。自由な発想が許されているというか、むしろ推奨されてるというか。もうこんなこと、10年前から言われ続けてるんですけどねぇ…。やっぱり着物=晴れ着のイメージがなくならないと、だめですかねぇ…。

で、今日はようやく涼しいので、あんまり暑くない袷を出して着てみました。





珍しく着物も帯も絹もので。このきもの、4~5年前はどう着ていいかわからなかったのですが、今なら抵抗なく着られるなぁ…。年のせいですかね。帯は白地に赤いバラで、好きな柄ゆきなのですが、シミだらけなんです。外に締めて行くのはちょっとムリ。よく着つけを教えるときに練習用に使ってます。

あ~そうだ!悲しいニュース、ってたぶん共感してくれる人はいないと思いますが…。
品川駅中の、うず潮っていう回転寿司のお店、知ってます??
ジャパンクリエーションや仕入れの時は、朝一番から許容時間ギリギリまで歩きまわるのでお昼を食べる暇もないのですが、帰りの新幹線、こだま号は30分に1本しかないので、品川でまさかの30分待ち、っていうことがあるんですよ。そういうとき、いつもこの“うず潮”で遅いランチにお寿司をつまんで、30分待ちのイラつきを、喜びに変えてたんですよね。ネタによって金額の違う回転寿司で、その時々のおススメメニューもあるし、待たずにパクパク食べられて、大好きだったんです。
それが奇しくも今回のJCの帰り、例によってまさかの30分待ちで、迷わずうず潮に入り、おいしく食べて、会計を済ませようとしたその時…『10月15日をもちまして、閉店させていただきます』の文字が!!入口のドアに貼ってあった!!「ちょ、ちょっと待って、15日って今日ですか??」と慌てふためく私に、「そうなの、今日までなのよ」とレジのおばちゃん。
あ~~~、残念だぁ~~~icon11
途方に暮れる私に、容赦のない現実。改装とかじゃなく、閉店だそうです。がっかりだ…。
でもね、偶然にも、最後の日に行けてよかったですよ。せめてもの慰めです。グスンicon11



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2010年10月13日

ゴッホ展

週末、ゴッホ展に行って来たのですよ。





ゴッホは一番好きな画家です。その困難な人生を思うと、自画像など涙なしには観られないものがあります。
ところでゴッホは黄色が印象的な画家ですね。有名なひまわり、アルルの黄色い家、黄色い静物画、それから背景を黄色にしている作品もずいぶんあります。そして、その黄色に、青を効果的に組み合わせていることもよく知られています。
なるほど…黄色に青。ふ~む…。これは…。しっかり眼と心に刻みつけて来たのでした。

そうそう、黄色と青といえばですね、今回、アイリスという作品が展示されているのですが、これがまた見事な黄色と青のカップリング。これを見た時私は、尾形光琳の『燕子花(かきつばた)図屏風』. を連想しました。光琳を意識して描いたかどうかは知りませんが、浮世絵を収集し、自分の絵の構図に浮世絵の手法を取り入れたり、背景に浮世絵を描き込んだりしていたゴッホ。日本のものを好んでいてくれたことが、日本人としてとても嬉しい。

ゴッホ展、現在は国立新美術館で12月20日まで、来年福岡と、名古屋にも行くそうです。私としては、東京でやっているうちにまたぜひ行きたいと思っています!

ちなみに国立新美術館は、awaiさんのすぐ近くなんですよね~。たまたまカレンブロッソフェアをやっていることがわかったので、行って来ました。春に出会ってから早くも3足目のカレンブロッソ。長距離歩くことの多いわたくし、スニーカー並にスタスタ歩けて疲れないカレンブロッソがやめられません。今度こそピスタチオグリーンの台で、と思っていたのに、また違う色をチョイスしてしまった…。オレンジの台に黄緑系の鼻緒。みかんみたいです。出来上がりが楽しみ~。ちなみに、フェアは週末で終わってしまったようです。ご紹介が間に合わなくてごめんなさい!



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2010年10月06日

たまにはお太鼓

さわやかないい天気icon01着物日和ですね~。

びよりかどうかはあまり関係なく、きもの着用のわたくしですが。



きものは遠州七色紬。帯はたしかオークションで買いました、これは。羽織かなんかを直したような感じです。
ただこの帯、単独で見るとこのサーモンピンクがちょっと私には辛いので、人にあげてしまおうかな、と思うこともたびたびなのですが、ババくさい系のきものに合わせるとちょうど良くなるので時々出番があるのです。
帯締めは、友達の明治生まれの踊りの先生だったお祖母さんが亡くなった時に、誰もきものを着ないので、ということでどっさりらったなかの一つ。七色紬のアクセントカラーに、ピンクも、くすんだブルーも入っているのでチョイスしました。

帯揚げは卵色のポリエステル。新品で100円だった気がします。着付けの先生が“アンチポリ派”だったので、ポリは使い物にならないという先入観を植え付けられて育った私ですが、帯揚げはポリでもなんら問題ないですね~。先生ごめんなさい!淡い色でも、ホイホイ洗濯できるから気楽です。

今日は出かけて行く用事はなく、屋内で作業、作業の1日になる予定ですが、びしっとお太鼓にしてしまいました。
普段着なので、兵児帯や半幅でサクサク着ていることがほとんどですが、お太鼓が嫌いなわけじゃないんですよ。いえ、むしろ好きicon06 だから、たまにはね。
ついでに言いますと、絹の着物ももちろん大好きです。晴れ着を着た時のあのスペシャルな感じなんか、最高icon12ただ、毎日普段着として着るにはふさわしくないから、普段には普段着を着ているだけのことなんですよね。
よーするに、きものだったら何でも好きなんだな。色柄の好き嫌いはあっても、普段着でも晴れ着でも、染めでも紬でも…。ま、それがどうした、っていう話。



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2010年09月29日

おうちリラックス!兵児帯生活

本日の天気予報、1日中晴天でも最高気温は26℃。
おぉ…やっとこのときがきたか……。どうりで食べ物がおいしいわけだ…。



昨日は久しぶりにこのきものを引っ張り出してきました。
むじな菊の、ウール。ウールなので柄はプリントですが、鮫小紋が全体にかかっていて結構凝っています。
数年前に、通りすがりの古道具屋で、500円で買いました。シミだらけで、無造作にかごに放り込まれていたのですが、洗濯機で洗ったらすっかりきれいになりまして。気に入っています。

締めているのは兵児帯。幅の方向にシャーリングが入っているので、幅は伸縮自在。一方縦は全く伸びないので、自分の手加減でいい具合に締まります。実はこの夏、ショップに出そうと思って何本か仕立ててあったのですが、お蔵入りしていました。ちょっと色が薄いかな…なんて思ったりして。
しかし置いてあっても仕方がないので、まぁ使ってみるか、という軽い気持ちで締めましたらば、ん?意外とイイ??ま、これも小梅推奨“ねぼけピンク”と言えないこともないですからね。ほとんど“寝起きピンク”っていうくらい淡くて、夏の強い光の中で見た時は「腹巻みたいかなぁ?」と思ったんですよ。でも今になって見ると、ほんのり癒し系。おうちリラックスにはぴったりみたい。
今度、せっかくなのでショップにも出そうと思います。

私は出かける用がない時は、2重ではなく、3重に巻いて、手先たれ先はねじって、はさんで、背中をペッタンコにしてしまいます。何でもいいのが兵児帯の気軽なところ。
そうそう、だって小梅は“大人の兵児帯推進委員”ですからね。推進活動、最近してなかった…。
浴衣の時だけでなく、おうちリラックスのお供にも兵児帯は使えますよ!



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タグ :兵児帯


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2010年09月21日

インディーズきものネットショップ店主の会

1週間、何をしていたのでしょうか。昨日の夕飯もすぐには思い出せない小梅店主。いつのまにか連休も明けました。

5月に発足し、このブログでもご紹介した“インディーズきものネットショップ店主の会”。おもてだった活動はありませんでしたが、水面下ではひっそりと、チャクチャクと、動いているのをご存知の方は少ないと思います。

でもその証拠にほら…、はじめてきもの小梅のリンク集は、インディーズきものネットショップだけをリンクしてあるのですが、いつのまにかリンクが増えているでしょう?

12日には、静岡つながり、透佳のスミ店長にお誘いいただき、実物大ガンダムの線路はさんで反対側にありますグランシップへ、能の鑑賞教室に行ってまいりました。この日も最高気温は34度。恥かき覚悟で、この夏最後の小千谷ですが、この胸元のたるみどうにかならんか…。L寸プレタだとどうしてもこうなります。もっと身幅を狭くしようよ!プレタの寸法、要検討じゃないですか?と、きものの寸法のせいにして、と…。ほんとは私の猫背がいけないんですがね…。

スミ店長にお目にかかるのは2度目ですが、いやはや、トークが盛り上がる盛り上がる。10年来の同僚か、っていうくらい、濃く深いミーティングになりました。

で、ここでおさらいしときますね。
「インディーズきものネットショップ」というのはですね、

・呉服店のネットショップではない
・実店舗がない
・家業とは関係ないのにきものショップを始めてしまった

ような、言ってみれば小梅みたいなショップのことですね。コネもルートも持たないまま、よいしょっ!と自分ひとりで立ち上げてしまったような、そういうお店です。
もちろんみんな着物が好き、というのが根っこにあって、その上で、自分が欲しいものが売ってなかったから作ったとか、きもののことを思うと何かしないでいられなかったからとか、いろんな理由でやってます。

だから、ショップはそれぞれ、とても個性的ですね。趣味嗜好がハッキリ分かるお店ばかりです。
だから、こういうお店だけをリンクすると、おもしろいんじゃないかな~と思ったんですね。
実際、おもしろいですよ、このリンク集は。ある種の共通点は確かに感じられるのに、ショップの性格や、商品のタイプは全然違うんですね~。

もう少ししたら、こんどはこんなにヒッソリとではなく、堂々とした活動ができるようになるかな~?どうだろう~?なんて考えています。
また、「ハイハイハイ!私、インディーズきものネットショップ店主です!!」という方、もしいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしてます。



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2010年08月30日

50年前の出来事

ギランギランの太陽が照りつける中、これはどうしても観ておきたい!と思って行ってまいりました。
埼玉県立近代美術館の企画展、SWINGING LONDON 50's-60's です。
1950年代~60年代のロンドンの、ポップな若者のカルチャーを“スウィンギン・ロンドン”というのですが、今回はその当時のインダストリアルデザインを中心に、ファッションや音楽、映画とリンクさせながら展示する企画ですicon12

スウィンギン時代のデザインは、カラフルで、ポップで、なぜか未来的です。

たとえばこれなんだと思いますか?



これはエアストリームというキャンピングカーです。すごいでしょ??

あとは撮影が不可だったのでご紹介できないのが残念なのですが、どれもこれも、欲しくなるようなものばっかり。ソニーのラジオなんか、何種類も展示されていましたが、かっこいいんですよ。オートバイもよかったですね、べスパとか、モトムとか…。
ほんとに、こんなに優れたデザインが50年も60年の前のものだっていうことが、現代人としてちょっと悔しかったです。ちっとも古びないで、今もキラキラ存在感で、まるで未来のことのようだなんて。

そしてこの日はもう一つの目的が。
9月いっぱいで閉館してしまうジョンレノンミュージアムを訪ねました。



ジョンとヨーコです。ぎゃっ、もう小千谷縮がボワボワです!
前回、夏が暑すぎる件を書きましたので、屋外での状況をレポートしておきますね。
襦袢も長着も麻で、帯は綿でした。午前中、太陽はギランギランでも風がありました。麻はスーカスーカと風が抜けるので、まぁなんとか大丈夫でした。体についているのは、お腹周りだけで、あとはスカスカ、という感じです。
お昼頃、近代美術館からジョンレノンミュージアムに移動するときは、背中の汗がびっしょりで、ペッタリ貼りつく事態になってしまいました。こうなると不快度はうなぎ昇り。冷房のきいたミュージアムに入り、汗がひくまでは耐えがたいものがありました。あそうそう、襦袢の下には、ステテコをはいていたので、足の汗タラ~リはありませんでした。ステテコは助かります。
電車の中は涼しいですね。半そでやスカートだと冷房が強すぎると感じることもありますが、こういうとき着物は体をすっぽり守ってくれて安心です。
家に帰って帯を取った時には、帯はじっとりでした。ま、当然の結果です。

というわけで、冷房のところを出入りできるのであれば、きものも大丈夫なんですね。
ずっと屋外、ずっと冷房なしの屋内、ずっと30度以上、ということになると、背中ペッタリですからねぇ…。つらいでしょうねぇ…。

ジョンレノンミュージアムの内容はですね、わたくし個人的にはやはり見るべきものもたくさんありましたし、心打たれました。スゥインギンとビートルズは時代がばっちり重なっていますしね。ビートルズの音楽も、今聴いても全然古くないですよね。

すっかりスウィンギンにかぶれた私は、その足で仕入れに行って、とってもスウィンギン・テイストの付け袖用の生地を仕入れましたよ!「あぁ~、これは売れないだろうね!!」ともう一人の私が冷静にささやいた声は確かに聞こえたのですが、いーのいーの、ビバ・スウィンギン!ってことで。もうすぐご紹介できると思います。うふふ、楽しみにしててくださいね。



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Posted by 小梅店主 at 23:12Comments(0)つぶやき

2010年08月27日

夏が着物には暑すぎる件

あ…暑い。毎日暑いです。
もうすぐ9月になるわけですが…。どうしよう…。

薄物を着るのは7月と8月、9月になったら単衣の季節……。ええ知ってますとも、そりゃもちろん知ってますよ。また着物の世界では、先取りは粋でも遅れるのは野暮、9月に薄物は…。

例えば5月。衣替えの決まり上はまだ袷の季節なのに「袷なんか着てられるか~~!」というような暑い日。下旬なら単衣を着てしまうこともありますが、こういうときは木綿を着てしまえば細かいことを気にする必要がなくて、とても気楽です。気候的にも木綿のハイシーズンですしね。
でも9月は…。薄物は着られないからといって、木綿にしておこう、という気にもなれないのです。だってまだこんなに暑いんですよ?

麻を…麻を着てもいいでしょうか?30℃超える日は、9月でも麻を着てもよい、ということにしてもいいでしょうか?

それにですね、34℃、35℃という日もそう珍しくない今年の夏ですが、そこまで暑い日は、たとえ全身を麻にしたとしても、着物という形が、もはや日本の気候にそぐわないのではないか、という疑念さえ抱いてしまうのですが、毎日きものをお召しの皆様、どうお考えでしょう?

私はエアコンが苦手なので、基本的に常温(?)で過ごしているのですが、襦袢に襟をかけ、長着におはしょりをとって帯を締める、というきもののスタイルは、すごく無理がある気がしています。

戦前、日本人がみな着物を着ていた時代に夏の気温がこんなに高かったとしたら、今のような衣替えのきまりや、夏物の様式になっただろうか…。とても疑問です。
例えば沖縄の琉装は、目にするのは晴れ着がほとんどですが、それでも和装のような帯を使わずにゆったりと着付け、風通しがよくなっていますし、かつての庶民が着ていたのは、筒袖で、丈も膝下程度まで短い、芭蕉布の着物だったそうです。とても気候に合ってますよね。それなら常温生活の私も、日常的に着ていられると思います。

今日、午後の一番暑い時間に、半そでのワイシャツにきっちりネクタイをしめたお兄さんが、汗びっしょりになりながら歩いているのを見て、真夏のワイシャツ&ネクタイと、真夏の着物、但し帯はお太鼓はどっちが暑いだろう、と考えました。私はワイシャツ&ネクタイを体験したことがないので、やっぱり着物にお太鼓じゃない??と思ったのですが、どうなんでしょう?

世の中にワイシャツ&ネクタイで外を歩いている方は大勢いらっしゃいますので、もし着物にお太鼓よりワイシャツ&ネクタイの方が暑い場合は、私も黙って、しかるべき場面には着物にお太鼓に耐えようと思います。しかし毎日それで外回り、はキツそうですね……。
ワイシャツ&ネクタイ&外回りの皆様、お疲れ様です!!どうぞお体大切に…!!



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2010年07月24日

洗って洗って洗って洗う~~~

ローズ祭りが終わって、ぱったり静かになった小梅です。

小梅店主、暑いのを言い訳に、なんにもしてないんじゃないか……?
いやいや、なんのなんの、洗ってるんですよ。

ええ、小梅のはじめて着物は、自分でお手入れが前提です。木綿は手洗い推奨ですが、ネットに入れて弱水流で、洗濯機で洗ってしまうかもしれないことを想定しています。

だって木綿の洋服だったらそうでしょ?洗濯機で洗いますよね?
でも着物って、襦袢と寸法を合わせる関係で、洗って縮んじゃうと、都合が悪い面があるんですよ。袖とか、着丈とか、縦方向にやたら長い形ですしね。

だから、仕立てる前に生地を洗って、よく縮めておくんです。
最近、9月から出そうと思っている遠州縞の準備にかかっているので、毎日ジャブジャブジャブジャブ、これジャブジャブジャブジャブ、洗ってます。

35℃位はあるお湯で、粉せっけんを使って洗ってます。水だとせっけんカスが出て、すすぎに時間がかかってしまうし、できるだけ縮めたいというのもあって。ほんとは水ならこの時期気持ちいいと思うんですけどね。普通は水でするものなのかも…。でもお客様が自分で洗うとき、お風呂の残り水とか使うとしたらこれくらいの温度のこともあるよね?この時点で、できるだけ過酷に扱っておきたいという母心…。あ、せっけんを使うのは、糊を落とすためですよ。
というわけで、えっさえっさ、押したり、ひっくり返したり、ゆらゆら振ったり。14メートルある反物を扱うのは結構な重労働です。きれいな川で、サララ~~っと泳がせてすすぐことができたら!!と妄想しつつ、現実はモワ~っと蒸し暑い空気の中、汗かきかき、えっさえっさです。

洗い終えたら、ボタボタ濡れたまま、6本の幅広ハンガーを使って、アコーディオン状にして生乾きになるまで影干し。カラカラになる前に取りこんで、今度はシューシュースチームで地直しです。
正直、この季節のアイロンは、命の危険を感じます。扇風機必須!!

でもまぁ、びしっと地直しが終わって、屏風にたたんで仕立てに回すばかりになった生地を見ると、それなりに達成感もあるし、結果1メートルも縮んでいるのを確認して、よしよし、詰まったな、と悦に入ったりして、なかなかよいものです。


来週から8月いっぱいまで、夏季営業期間に入ります。大人の兵児帯と一部の商品を除きご予約のみ受け付けとなり、通常販売は9月からになります。
その時には、遠州縞や、北欧テキスタイルの2部式帯など、初めてお目にかける商品をたくさんご用意したいと思います!



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Posted by 小梅店主 at 00:50Comments(2)つぶやき

2010年07月12日

展示会&ゆかた de お茶会報告

湿った風が吹き荒れております。
でも今朝のニュースで、梅雨明けの見通しについて話が出ていましたね。そうか、もう梅雨明けか…早かったような気がする…。

さて、金・土・日と鷹匠の“アトリエ・す”で開催されていました展示即売とゆかたdeお茶会、盛況のうちに無事終わりました。ありがとうございました!

ブログを見て来てくださった方もたくさんいらっしゃいました。またお客様のきもの姿の素敵だったこと!
そんな素敵なお客様に、小梅のきものや帯をお買い上げいただいて、何と言いますか、感無量です。あぁ、どんなコーディネートで着てくださるのかしら…。タンスに大事にしまわれるより、擦り切れるまで使い倒していただけたら本望です!!

それからですね、詳しくお話しすると複雑なのですが、偶然居合わせた北欧好きのお客様と、北欧雑貨とインテリアのお店をされている方とが結びついて、北欧のインテリア生地で小梅の帯を作ったら、という話になり、今度の秋に向けていくつか作ってみることになりました!なんというご縁!

そして、私も参加させていただいたゆかたdeお茶会。6名の着付けをさせていただきました。お客様のイメージに合わせて、それぞれに似合う着付けができるかしら、とドキドキだったのですが、お持ちになった浴衣や帯がみなさんいろいろだったので悩むこともなく、それぞれとてもいい感じに仕上がったと思います!!着付けは、着付け終わった後にパッとイメージチェンジというか、洋服の時とは違ったイメージに変身するその瞬間が大好きです。でもそこまでは自己満足で、そのあと鏡で前や後ろを見て、お客様が「わぁ~icon12」と嬉しそうにされるのを見るのが一番の幸せです。あっこれも自己満足か!着心地は大丈夫だったかしら?きつくしないので、たぶん大丈夫だったと思うけれど…。

お茶会では、ティーライフナビゲーターかなざわゆうさんのレクチャーのもと、いろんな種類のお茶に、いろんなフレーバーやスパイスを入れて新たな味を探したり、比重の重いオレンジシロップの上に、緑茶や真っ赤なハイビスカスティーを注ぎ入れて、グラスの中で2段になるティーカクテル作りにチャレンジしたり。自分ではいつも決まったお茶をのむばかりなので、こういう楽しみ方もあるのね~と開眼でした!



オレンジシロップに冷たいチャイ(スパイシーなインドのミルクティー)をミックスすると、おいしいって知ってます?ムリだろ~と思いつつも、こんな機会めったにないし、と一番ありえなさそうな組み合わせにトライしてみたら、あなた!「イケメンのインド人青年みたいな味」と言ったのは主催者のMARUMIRUさんですよ。おかわりする人続出!!みんなイケメンのインド人青年に惚れたね。意外性に驚く、個性的な味でした。



いやいやいや、濃かったなぁ、3日間…。
大変充実いたしました。以上、ご報告でした!



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Posted by 小梅店主 at 13:14Comments(7)つぶやき

2010年07月05日

撮影現場に潜入!!

今日の三島は曇り空。ここのところ、降らない日が多いですね。でも湿気にめっぽう弱い私は、降っても降らなくてもつらいものがあります。早くも秋が待ち遠しい…、って、梅雨も明けてないのに!?

などと後ろ向きなことを言いつつなのですが、先週の某日、私は表参道にいました。

普段きものを、自分サイズで楽しむ情報誌『月刊アレコレ』をご存知でしょうか?本屋さんでは見かけないかもしれませんが、A5判24ページと小さい中にもきもの生活に役立つ情報がギッシリの冊子です。そのアレコレさんが、8月5日に発刊される号で、着付け上の工夫のある着物を特集されるとのことで、はじめてきもの小梅の2部式きものを紹介してくださるのだそうですよ。

「これは行かないと!!」ということで、ほんとは商品をお送りするだけでよかったのですが、店主本人、撮影現場に潜入してまいりました。

当日は、30度越えてるよね、というくらい十分に暑い曇り空。予想に反して晴れ間も出て、少し陰るのを待つ場面もあったほどなのに、撮影したのはウールに、デニムに、ファー帯。あぁモデルさん、こんなに暑くてごめんなさい…。



う~ん、さすがにモデルさんが着るといいですわ…。小梅はネットショップなので、普段はお客様の着姿を目にすることができません。着付けの段階から見せていただいて、ふむふむ、ほうほう、と、ものすごく勉強になってしまいました!もしかしたらこういうところで、お客様が戸惑っていらっしゃるかもしれないな、とか、ここはもうちょっと説明を加えよう、とか。その内容については、また改めて書きたいと思っています。
それに、編集長さん、スタイリストさん、カメラマンさん、みなさん素敵な女性でした。がんばってる女性って、たくさんいるんだなぁ!と感激した次第。写真にも後姿の写っているカメラマンさん、モデルさんでしょ!っていうくらいキュートだったんですよ~。

というわけでですね、はじめてきものがババンと紹介されるのは8月5日の号、vol.61ですよ!月刊アレコレ、普段着きものに興味ありの方は、ぜひご覧になってみてください~。



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2010年06月25日

勝手に咲くシリーズはまだ続く

ほかにすることはないのか、という声はまだ聞こえていないようなので……



勝手に咲くシリーズ、こちらはアスチルベです。明日散るからアスチルベ?(そりゃ「明日来るからアスクル」でしょうよ……)ま、4~5日は普通に咲いてます。
冬の間は地上部はまるっきり枯れてなくなってしまうので、最初の年は不安になりましたが、ええ、この子もよくできた子で、ほったらかしでも春になったら生えてきて、この時期ちゃんと咲いてくれます。

濃い緑の葉に、繊細なレース模様のような、アイボリーの花。刺繍の帯にしてほしいですね。塩瀬の染め帯でもいいな…。



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2010年06月24日

花は人に見せるために咲くのではない

毎日雨です…icon03

さて、毎年勝手に咲くシリーズ、アジサイ、花菖蒲の次はこちら、ビヨウヤナギです。



この方は、通路をふさぎそうになるほど伸びてくるので、花が終わったら相当刈り込むんですけどね…。毎年「どうだ参ったか」というくらい咲き誇ります。でも、曇りや雨の多い梅雨時に、勢いよく鮮やかな黄色と緑で存在感を示すこのビヨウヤナギ、その生命力をいつもうらやましく思います。

そして、このように毎年勝手に咲いては散る花を見て心打たれるのはですね、こんなにも美しいのに、きっとこの花たちは、私がただの一瞥さえくれなくても、同じように毎年咲くだろうということなのです。
人が見ていようが、いまいが、自分のために咲く。利己的?いやいや、謙虚じゃないか…。ものも言わず、要求もせず、動くこともせず、ただその環境の中でひたすら精一杯をつくすなんて。

私もそんなふうに生きたい、なんて白々しすぎて、おこがましすぎて、とても言えませんが…。
ただこの世の中に、花があって本当によかったなぁ、と思う次第です。



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2010年06月23日

Blue Blue Blue

梅雨の晴れ間にパチリ。うちの花菖蒲です。



アジサイと並んで、こちらもほったらかしで毎年咲くお方…。日当たりの悪い所に植えてあるせいか、ちまたで見かけるより2~3週間は遅れて開きます。名前は「紬娘(つむぎむすめ)」っていうんですよ!名前がいいでしょ!花菖蒲の名所、修善寺虹の郷で、ずいぶん前に買ってきたものです。今もきっと、虹の郷ではいろんな種類の花菖蒲が咲いているでしょうね。久しぶりに訪ねたくなってしまいます。

さて、小梅のショップでは現在、3つの青い木綿きものがありますが…。



3つ並べてみました。左から縞ネップ青遠州木綿あおしじら織りブルーです。

なんといいますか、極めて似た色合いですね。でもそれぞれ微妙に味がちがいます。
かっちりしていて、木綿と言えどもよそいき風に着こなせるのは縞ネップ。その細縞は、江戸小紋の千筋の如し。背筋の伸びる潔さを漂わせています。
遠州木綿 あおは、5色の縦糸がランダムに入っていて、縞ネップより遊び心がありますね。
一番薄くて柔らかいのはしじら織り。肌触り抜群で、これ1枚で浴衣として着てもOKです。
まるで、長男、次男、三男みたい。あれ?長女、次女、三女なのかな…?
そして、3人(??)に共通なのは、まるで暑苦しさのない色であることと、雨や曇り空がよく似合うこと、です。

この生地を手に取ってごらんになりたい方には、小さいですが生地サンプルを無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



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タグ :木綿きもの


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2010年06月07日

きものでホタル

しばらくお天気が続いていますが、今朝の天気予報でそろそろ梅雨入りではないか、と言っていましたね。いよいよですねぇ、私の苦手な季節…。でも気持ちは明るく!落ち込まないでいきたいと思います!

ところで、我が町三島には街中に小さな川がいくつか流れていて、散歩ができるように整備されており、四季折々に風情があってなかなかよいのです。先日の梅梅会談が行われたのもその川沿いにあるカフェでしたね。
そして週末、ホタル祭りなるものが開催されていたので、行ってみました~。

三島に移り住んで8年、ホタル祭りは以前から開催されていたのですが、実際に行ってみるのは初めて。なぜならホタルの放流は暗くなってからで、幼い(幼かった)子供たちを連れて行くにはちょっと時間が遅いからなんです。
今年は、たまたま私以外の家族がキャンプに行って留守だったのと、それならと高校時代の友人U子に声をかけたら来るというので、初ホタルとなりました。

せっかくなので、U子にもきものを着てもらい、勇んでGO!ちょっと西洋風な顔立ちのU子に、サイケな柄の久留米絣がよく似合っています。紫のグラデーションの帯を、つのだし風にタラッと締めてみました。帰って来てから撮ったのでチト乱れてますが…。



私は紅型の浴衣に藍色の八寸、中に小梅半じゅばんを着て、きもの風に。今回の画像がなくてごめんなさい。でもこの紅型作家の山本ふじのさんの作品がネットで見られるようになったのでご紹介しておきますね、こちらです。

ホタルは草木にとまって、あるいは飛びながら、ぴか、ぴか、と静かに光っていました。暗闇と、静寂と、小さな小さな光。思わず声をひそめてしまうほど、ささやかな光。なんて美しいの……。

小一時間ほどホタルを満喫した後は、入口まで行って札を確かめないと、外からでは営業しているかどうかわからない、知る人ぞ知る(いや地元では有名か…)中華のお店で舌鼓。家に戻ってワインを飲みながら深夜までガールズトーク。U子との付き合いはもう20年になるけど、久しぶりに会っても昔ばなしより今の話で盛り上がります。
翌朝は目覚ましをかけて起床。きものに袖を通したのは10年ぶりというU子に浴衣の着付けを“みっちり”教え、今度はきものの着付けを習いに来ると約束してもらって、駅まで送りました!

きものでホタルの非日常感覚で、楽しい週末となりました。これで今週も頑張れそうですicon22



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Posted by 小梅店主 at 10:28Comments(2)つぶやき

2010年06月05日

木綿着物がいいかんじ

なんか1回ですまない日ってないですか?1つの用事なのに、何か持っていくのを忘れたり、先方と入れ違いになったり、そういうことが重なる日。行ったり来たり、出たり入ったり、スイスイいけば1回で済むのに、今日はことごとく。う~む…。ま、そんな日もあるさ!

さて、最近は木綿がちょうどいい気候ですね。私は自分の中で、5月と6月を木綿のハイシーズンに定めています。お天気ならちょうどいいし、雨でも気にならないし。
それに、日差しのわりに風がヒンヤリしていたりして、思ったより涼しいこともあるのですが、その点きものはいいですね。とりあえず全身布で覆われてますし、その割には首筋や、脇や手首からは空気が通るので。

さらに、これは私が「いやはや着物はまったく優れものだなぁ」と思うのは、お腹と腰が冷えないことです。おはしょりで下腹と腰回りが3重にガードされる上に、帯が乗りますからね。
どういうわけか、腰がスースーしてしまう私は、半幅で文庫みたいにお尻が丸出しになる結び方ではなく、角だしなどのお太鼓系や、半幅でもタラッと縦にボリュームが出る結び方にすると、非常に背中から腰にかけて安心感があります!
気温が上がっても、湿度でヘナヘナに冷えてしまう私には、きもの着用はもはや健康のためでもありますね。

そうそう、うちのアジサイが花盛りだったので思わず写真を撮りました。


三方八重という種類です。ヤマアジサイ系ですね。


紅です。最初は白くて…


だんだん真っ赤になります!

いいなぁ、花は。着飾らなくてもこんなに美しくて。そして、ほったらかしても毎年ちゃんと咲く!!素晴らしきかな、自然。



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Posted by 小梅店主 at 00:38Comments(0)つぶやき

2010年05月07日

来れ、インディーズきものショップ

GWはお天気に恵まれて、ほんとによかったですね!
計ったように今日は雨。週末はまた晴れるなんて、お天気さんたら4月の天候不良の借りを返してくれてるのかしら??

さて今日は、前回思わせぶりだった、梅屋梅まりさんとの「梅梅会談」で何を話し合ったのか…。

それはですね“草の根系インディーズきものショップリンク”についてだったんです。
“草の根系インディーズきものショップリンク”、長いので略して“インディーズリンク”と呼びたいのですが、それは何かと言いますと。

・実店舗をもたない
・大手の資本やバックアップが入ってない
・着物普及のために、ついうっかり立ち上がってしまった人が店主

のようなオンラインきものショップを“草の根系インディーズきものショップ”として、そういうお店だけをリンクしていくとおもしろいんじゃないかな、という話なんです。

こういうお店って、欲しいものが売ってなかったから自分で始めちゃったとか、着物が好きで好きで、着物のために自分ができることを何かしなくちゃいけないような気がしてつい提供する側になってしまったとか、そういうケースが多いんですね。呉服屋の娘でもないのに、とか。
そう、インディーズなんですよ。
それだけに、発想が自由で、品ぞろえもユニークで、それぞれがとても個性的です。

従来のいわゆる呉服、晴れ着、ではない普段着やカジュアルなきものショップというのは、インターネットの普及に伴って、消費者主導でここまで広がってきた感があります。そういう意味で、提供する側の「売らんかな」な意図ではなく、着物を愛する人たちの「こういうのないのかな」という要望に応える形で生まれてきたきものネットショップは“草の根系”。だから、“草の根系インディーズきものショップ”と呼びたいのです。

でもこのリンクに連なっているのは、今はまだ、ご覧の通り小梅を含めて4店だけなのです。そこで、我こそはインディーズショップのオーナーですと思われる方はぜひこちらに連なっていただいてですね、「梅梅会談」みたいに着物の将来について語り合ったり、情報交換したり、いつか一同に会してイベントなんかできたら楽しいですね。そんなようなことを考えています。ご連絡お待ちしてますよ。来れ、インディーズきものネットショップオーナー!カモン!

いやいやいや、約3時間行われた「梅梅会談」、充実しましたよ。よりよいショップにするためには、お客様の声を聞くことがとても大切なのですが、ほかのショップの話を聞くというのもまた非常に有意義だなと思いました。



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Posted by 小梅店主 at 14:24Comments(0)つぶやき

2010年05月03日

梅梅会談が行われました

きもちよい快晴が続いているGW。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて、わたくし小梅店主、先日初めて、超人気ブログ「ほぼ日刊?着物新聞」を書かれており、また「モダン☆着物小物 梅屋」を運営されている梅まりさんとお会いしてきました!!



おお~、顔の大きさが全然違います!もちろん、小さくてお美しいのが梅まりさんですicon12
我がまち三島を通りがかるということで、お誘いくださって、梅梅会談が実現となったのです。

梅まりさんとは、twitterで話しかけたのがきっかけでしたっけ?小物のショップをオープンされたところで、それがとても素敵だったのでリンクをお願いしたんですよね。
はい、そうですよ、小梅ショップのリンク集、第一番が梅屋さんです!みなさんご覧になってくださいね。私もキラキラ半襟を愛用していますicon12

さて、源兵衛川ぞいの、テラスのあるカフェで梅梅の2人は何を語らってきたのか…。
ふっふっふ、なんと、それは次回のお楽しみ……。

もしかしたら、あちらのブログで続きが読める……かしら?どうかしら…?



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Posted by 小梅店主 at 13:49Comments(2)つぶやき

2010年04月21日

輝く白足袋

いやいやいや、今日は暖かかったですねぇ!
私は、朝から仕入れと、Japan Crearionに出かけていたのですが、脇に汗をかくような陽気でした。でも明日はまた最高気温が12℃とか、急降下するらしいですよ。みなさまお気を付けくださいませ。

さて今日は白足袋のことを言わせてください。

白足袋、白すぎやしないか??

白襟もそうなんですけどね、あの白は、蛍光灯みたいな白なんですよ。中学生の制服のワイシャツみたいな白なんです。お分かりいただけますか?
さんざん使い込んでいくうちに、褪せてはくるのですが…。

それに、きものの色はいろいろなのに、足は急にあの真っ白というのも、素っ頓狂な感じがしないでもない。だから、正装時や、仕事で人に会うときなど以外は色足袋や柄足袋を使うようにしてはいるのですが、それはそれで、色をうまく合わせるのはなかなか難しいと感じています。

ああ、あんなに白すぎない白足袋があれば…。生成りとか、薄いベージュとか、ごく薄いピンクや、ブルーでもいいかもしれない。清潔感はあるけど、あの突拍子もない白じゃない色…。人に会うときでも履いていける足袋…。

なんでそんなことを思ったかというとですね、今日は一応、人に会うので白足袋をはいていたのです。でもなんか違う…。かといって色足袋や柄足袋で行くのもおかしいし。白足袋は、どんな草履でも合うのでその点はいいと思うんですけどね。

いっちょ、自分で染めてみるかな?紅茶とか、玉ねぎの皮とか、染められるんでしたよね。小梅のデニムの生地を洗いにかけるときに、一緒に漬け込むとか?うまくいくかしら。

おしゃれというのは底なし沼ですね。でも楽しいんだこれが…。




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Posted by 小梅店主 at 21:51Comments(2)つぶやき

2010年04月19日

遠州木綿5色、色くらべ

はじめてきもの小梅、今シーズン念願の遠州木綿を扱っております。

白、あお、ラベンダー、ベージュ、ローズピンクと5色ご用意しておりますが、それぞれの色の違いが、画像で今ひとつ表現しきれていないような…。

それで、5点を並べるとどう違うか?というのがこちら。




そしてもっとも微妙なベージュと白の比較がこちら。



よいお天気のなか、お出かけしたくなるような、軽やかでさわやかな木綿ですね!

ラベンダー、ベージュは早くも品切れとなってしまいましたが、再入荷は可能ですのでお問い合わせくださいませ。

実際の生地を手に取ってごらんになりたい方には、小さいですが生地サンプルを無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



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Posted by 小梅店主 at 09:19Comments(1)つぶやき

2010年04月09日

普段着きものはハードルが高い?

ご無沙汰してすみません。
桜も咲いたのに、なかなか暖かくなりませんねぇ……。これってもしかして、このあと少しの期間暖かくなったあと、あれよと言う間に梅雨に突入するんじゃないでしょうね?少しはポカポカ陽気の中を帯つき(上着を着ない、着物と帯だけの姿)で外出できる季節を取っておいてほしいです!

さて、少し前に、twitter上で「普段着きものはハードルが高いから、まずは行事やイベントで晴れ着を着るところから始めた方が入りやすいかもしれない」というようなツイート(つぶやき)がありました。

普段着が洋服となった戦後は、呉服業界が利幅の大きい晴れ着を売ることに力を入れたこと。晴れ着をもっていても自分で着られないので結局箪笥の肥やしとなったこと。晴れ着は着る機会が多くないために出番がなくなるという悪循環に陥ってしまったこと。

…などが、きものがここまで衰退してしまった要因と考えて、その問題を解決するための手段として普段着きもの、自分で着られるきもの、自分でお手入れできるきものを提案している私にとっては「普段着きものはハードルが高い」という考えは新鮮に聞こえました。

晴れ着はハードルが高いから、普段着きものから始めよう、という私の考えとはまったく正反対。でも、確かにそういう面もあるだろう、とも思ったのです。

ほとんどの人が洋服を着ている中では、きもの姿はやっぱり少し特異です。着ていると「あらどこかへお出かけ?」とか「今日はきもの?」とか、洋服だったら言われないのに、きものだと言われることがあります。知らない人にジロジロ見られることもあります。だから、周囲の理解を得にくい(?)環境で着るよりは、行事や式典など、安心して着ていられる場面で着ることから始めた方がいいんじゃないか、ということなんですね。

そうですね~~~、そう思う方も、大勢いらっしゃると思いますよ。ひとくくりに「きものが着たい」と言っても、いつ着たいのかはいろいろだと思います。
年代によっても、結婚適齢期のお嬢さんは、自分や友達の結婚式で晴れ着が着たいかも知れないし、子どもの七五三、入学や卒業の関係してくる世代だったら、そういうときに晴れ着が着たいかもしれないし、熟年世代だったらちょっとした買い物やお食事や鑑賞に、すこしいい普段着を着たいかもしれないし。
またもちろん、日頃から普段着としてきものを着たい方もいるでしょう。

ですからね、晴れ着なら着たい、と思うんであれば、晴れ着を着てください!
いいんです。どんな時でも、どんな方法でも、とにかく着てる人が増えること、それが大事。

……でもね、やっぱり同じところに戻っちゃうんですよ。晴れ着、着たいけど着ない……んでしょ?自分で着られないから、手入れができないから、着る機会がないから……。そういう声、今までどれだけ聞いてきたことか。着たいのは晴れ着、でも着ない、着られない。どうしたらいいんですかね。

そしてまた、同じところへ辿りつくんです。
私は、自分の通ってきた道を振り返ると、確かに最初は「何かの時にはきものを着たい」=晴れ着派でした。でも着られるようになると、もっと着たくなって、着たい時に着ようと思うと、晴れ着ではなくて普段着が適当だった。普段着はいろんなことがラクチンです。晴れ着に比べて、気軽にトライできる面もいっぱいあります(人目が気になる問題を除けばですね)。そして普段着で着慣れていると、ここぞの場面で晴れ着もパッと着られるわけで。
だから私は、きものを着たいけど着ていない人、着られない人には、やっぱり普段着をおすすめする立場を取ろうと思うのです。

そして、普段着じゃなくて晴れ着が着たいのだという人は、ごめんなさい、世の中には晴れ着対応のサービスもいっぱいありますから、そちらをご利用になって、ぜひ「着たいけど着ない、着られない」から一歩踏み出してみてほしいです。
またご近所さんでしたら、私でよかったら着方をお教えしますし、もろもろのご相談も承りますのでメッセージください。

世の中に一つでも多くのきもの姿が増えること。
次の世代にも、きもののことをちゃんと伝えること。
それが小梅の願いです。



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Posted by 小梅店主 at 11:40Comments(2)つぶやき