2011年12月31日

2011年ありがとうございました

長い、長い2011年がようやく終わろうとしています。
長いと思ったのは私だけなのでしょうか、みなさんはどうでしたか?

今年もたくさんのお客様に小梅の着物や帯をお買い上げいただきまして、本当にありがとうございました。
おかげさまで、今年も無事に年内の営業を終えることができました。また来年も、着たいときにすぐ着られる、普段のおしゃれをサポートできる、そんな商品を作っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて本来は30日までに年内の仕事はすべて終えて、31日はのんびりするのが正しい年末(?)なのだそうですが、私は30、31日と大掃除に明け暮れました。いやなことは後回しにする性格。

しかし換気扇掃除や床磨きなどに打ち込みながら、ふと「あぁ私には大掃除できる家があるんだな」と思ったのです。なぜなら今年は多くの人が、大掃除する家を失いました。また家はあっても家族を失った方も大勢いらっしゃいます。

確かなものなど、何もないのだなとつくづく思います。
今日はこんなに幸せで、家族で年越しそばをすすっていても、明日には東海地震が来て浜岡原発が爆発するかもしれない。それは全然非現実的な妄想などではなくて、十分にあり得ることなんですね。
現実に、そういうことが今年福島で起きて、多くの人たちが不条理に耐えています。

いろいろなことを考えた9か月でした。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。  

Posted by 小梅店主 at 22:31Comments(0)つぶやき

2011年09月01日

9月になったので

ここ静岡県東部は、朝は大雨洪水警報が出ていましたが、今は晴れて蒸し暑いです!
長いお休みが明け、9月になりましたので、小梅も本格始動いたします。

9、10月は次々新着をアップする月にしたいと思っておりますので、また時々ショップの方も覗いてやってくださいませ。
といいつつ…今日は何も出てないんですが……。今日はいろいろ撮影します。しばらくお待ちください!

【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!  

Posted by 小梅店主 at 10:27Comments(0)つぶやき

2011年07月04日

大盛況 浴衣de ティーパーティー

週末開催された静岡のナツwaゆかた展、浜松の注染ゆかた・和装展、いずれも盛況のうちに無事終了することができました!

浜松の方へは、お客さんの入った会場へ行くことはできなかったのですが、紋コーデュロイの新色、大好評だったようです。ウッシッシ……、そうでしょうそうでしょう、なんといってもあの色の美しさと言ったら!ショップでは9月以降ご注文受付の予定です。乞うご期待!!

静岡では、土曜、日曜とたくさんのお客さんがご来店くださり、またたくさんお買い上げいただきました。ありがとうございます!!
当初7種類あった手紡ぎ手織り草木染め兵児帯、静岡に持っていけたのはローズ#7だけでしたが、その7もポンポンポン~~~!とお嫁入り。夏本番を前にして、すべての商品が完売です。おおぉぉぉ……素晴らしい!
現在販売中の兵児帯は、草木染めではない綿紬紫など、やや地厚の商品。浴衣用にはあまりお勧めしておりません。ごめんなさい。でも年間通じての、小梅一番人気商品です。

日曜日は浴衣deお茶会イベントがありました。色とりどりの浴衣や夏着物の皆さんが、総勢13名、壮観でございました~。あっ、写真がない!え~っと誰か~~、アップした方~~!
※MARUMIRUさんのブログにたくさんありました!ぜひご覧ください。7/6追記

今回は、お客様とのお話、またお客様同士のお話の中で、着物が全然身近ではなかったのに、お帰りになる時には「着てみたい」とおっしゃる方が何人もいらっしゃって、可能性を感じました。主催者のMARUMIRUさんが月一で企画されているきもの散歩会に「ぜひ誘ってください~」と言って帰って行かれる方を、とても嬉しい思いでお見送りしました。やっぱりポンと背中を押してくれる人とか、引っぱってくれる人がいると、一歩を踏み出しやすいんですね。
私はおススメしたり引っぱったりするのが苦手で、オシが弱いと言われてしまうこともあるのですが、もうちょっとポジティブアッピ~ルを心がけようかと思った次第です。

展示会に持って行って、まだショップにはアップしていない商品がございます。今週中にはなんとかあげていくので、また時々ショップの方もチェックしてみてくださいね。

あ~そうだ!我らがインディーズ着物ショップ店主の会メンバーの梅屋さん、井戸端でご一緒したスタイリスト山崎さん、花かんざしさんが、着物小物のイベントなさるようですよ。縁日があってとっても楽しそうです。会場は高円寺とのことなので、東京周辺の方ぜひどうぞ~。お天気だといいですね!




にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!

【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!  

Posted by 小梅店主 at 09:15Comments(2)つぶやき

2011年06月09日

嫌いじゃない。

今日、縫い子さんのところに出来たものを受け取りに行った時、見つけました。



カエルちゃんです。
柏のはっぱの上に、ちょっこり座っていました。
アマガエルだったら、私は触るのも平気です。動きを見るのも楽しい!
カエルちゃんのよいところは、あんまり逃げないところですね。
捕まえようとするとピョイ、ピョイ、と動きますが、それでもかみついてきたりしないし、いたって平和です。寡黙な感じなのに、ときどき「ケッケッケッケッケッケ!」と鳴いたりしますね。
オタマジャクシの時は水のあるところにいるはずなのに、いつの間にやら民家の庭なんかに居ついてますね。

ま、それがどうかしたか、っていう話なんですが。

そうそう、こちらのお宅、この柏の鉢の隣に、柏葉アジサイの鉢が置いてあるんですけど、並べてみるとあんまり似てないってことに気がつきました。あ、その写真も撮ればよかったですね。いや、やっぱりいいか…。  

Posted by 小梅店主 at 22:37Comments(0)つぶやき

2011年06月08日

着付けはやる気がものを言う

す、すみません、更新が滞っておりまして…。
新作帯、撮影はしたのですが、お天気が今一つで映りが悪いので、撮り直しを考えてます。もうちょっとお待ちください~。

でこちら私が最近着付けを教えている方。



今日で3回目のレッスンです。ポイント柄のお太鼓の練習をしました。どうでしょう?バッチリですよね~。このままランチにお出かけになりましたよ。はい、十分お出かけできる出来栄えでしたので。

まったくの初めてのレッスンから3回でお出かけレベルというのはなかなか優秀だと思うんですが、私には思い当たるフシがあるんです。

こちらの方、染め物屋さんのお嬢さんなのですが、いつかは着物を着るだろうという思いは持っていたんだけど、あまりに身近だったせいか(?)なかなかそのチャンスがなく、今となっては元呉服屋の売り子さんだったというお母様も亡くなられています。それで、どういういきさつだったか、最近私が着物関係だと知って、着付けを教えてと頼まれたんですね。

そして90分のレッスンに対する熱心さはもちろん、1週間後の次のレッスンまでの間に、復習の自主トレや、図書館で着付けや着物の本を借りて読むなど、衣替えや、季節の模様、組み合わせ(コーディネート)のことなどにも興味シンシン。まさに着物心に火がついた勢いです。

はい、こういう方は、習得がとても速いですね~。着付けはやる気がものを言います。
やっぱりなんといっても着たいかどうか。「すっごく着たい!」という人は、早いです。

また、レッスンし始めの時には、1週間以上あけると振り出しに戻ってしまうので、最初のころほど回数多く着てみた方がいいんです。手順を完全に覚えられたら、少々あいだがあいても大丈夫になるんですけどね。
あとは、おおむね着られるようになったら、何時までに着替えて出かける、という実践を積むと、これが何よりの練習になります。着て動くことで、着やすさ、着にくさ、ちょうどいい長さ等々、わかることがたくさんあります。

この方はまさに、1週間以上あけない、着たら出かける、と上達のツボをしっかり押さえてますね!
お出かけでみなさんに褒められて、ますますやる気もアップicon14出来たと思います。

Oさん、来週もはりきって頑張りましょう!  

Posted by 小梅店主 at 22:25Comments(0)つぶやき

2011年05月27日

雨が降ったらカエル帯

週間天気予報が、この先みっちりグレー&ブルーになっています。なんだかんだで、このまま梅雨入りですかね。などと書いているうちに、たった今、ラジオで東海地方も梅雨入りしたと言いましたよ。ああ、梅雨かぁ…。

さて、今週は、月曜からバタバタバタバタ、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、とてもあわただしく過ごしました。それが一息ついて、今日のようにふと平常スケジュールに戻ると、何をしなきゃいけないんだったか、思い出せないんですねぇ。えーと、何が途中だったんだっけ…、という感じです。

というわけで、これといって思い当たらないので、先日出張した時に撮影しておいた画像を上げてみたいと思います。



今締めないで、いつ締める!!カエル帯です。着物は遠州木綿のなないろ紬ですね。このカエルちゃんは、カジュアル着物になじみのない方には新鮮な驚きがあるらしく「えーっ、こんな帯があるの!?」とビックリされることがよくあります。爽やかな薄~い黄緑地なので、5月、6月に木綿きものによく合わせます。

季節のある時期にしか締められない帯や、着られない着物のことを「その時期にしか締められない(着られない)贅沢なもの」などと表現することがありますが、本当にそうでしょうか。例えばこのカエルですと、季節が限られているだけに、今締めておかないと!!という思いがあって、その時期に集中して何度か締めるので、結果的には年に数回は出番があった、ということになるんですよね。
1年に1度も出番のない帯も多々あるので、季節限定と言っても使用頻度は他の帯に比べてそう低いわけでもないような気がするんですけどね。まぁ、年間に何度きものを着るかにもよりますけどね。もともと月に1、2度とかそれほど多くない場合は、多分季節限定帯もそれなりの頻度になるように思います。

そうそう、今日は明るい色の、新作2部式帯が3点仕上がってきました。お天気と相談しながら撮影して、またアップしたいと思います。もうしばらくお待ちくださいね~。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 13:28Comments(4)つぶやき

2011年04月19日

ありがとうございました!井戸端大盛況!







3日間にわたって開催されました“井戸端・着物マーケット”、いったい何百人のご来場があったのでしょうか。一時は立つところも座るところもないような混雑ぶりで、すごい熱気でしたね。
雨の予報も後ろへ押しやり、一度も降られることなく終えることができました。よかったよかった…。

買い物荷物を片手に、通りがかりで入ってくださるお客様もたくさんいらっしゃいました。開催期間中、ずっと途切れることなくお客様がいらっしゃったので、気軽にのぞけるよいイベントだったと思います。

最終日にも、小梅のきものや帯でご来場くださったお客様が何人かいらっしゃいました。
いつも送り出す時には「どんな方が、どんなふうに着てくださるんだろう、可愛がられますように!!」と願いながら発送しているのですが、みなさん私の期待以上によくお似合いで、しかも素敵に着こなしてくださっていることがわかって、本当に嬉しく思いました。

まずは無事終了のご報告と、ご来場、お買い上げくださったみなさま、ありがとうございました!
今回いらっしゃれなかった皆様も、次回またお待ちしていますね!

井戸端ブログでもご報告していますので、よかったらそちらもご覧ください~  

Posted by 小梅店主 at 11:03Comments(2)つぶやき

2011年04月11日

静岡新聞に紹介されました!

今日は朝一番から「静岡新聞見たよ!」というメールがたくさん舞い込みました。



少し前に取材していただいたコーデュロイきものと別珍帯の記事が、静岡新聞4月10日の朝刊に掲載されたそうなのです。
いや~お恥ずかしいですね。なんとも…。しかしこれで磐田の別珍・コーデュロイに興味を持っていただけたら嬉しい限りです。

コーデュロイが着物にできると思わなかった、と磐田の方に言われるのですが、私は着物にできないなんて、思わなかった!!
そもそも、それがカーテン用であろうと、電車や車のシート用であろうと、傘用であろうと、これは着物にできないか、帯にできないかと考えてしまう私ですので…。ましてコーデュロイは、衣服用に使って間違いない生地ですし。

コーデュロイは畝(うね)に天地があるので、肩で切り替えのない和服は、前で天地を合わせると、背中は天地が逆になってしまいます。そのことがネックだったのでしょうか。
でも小紋柄の反物はどうですか?一反が一方向に柄づけされていますから、仕立てたら正面と背中では柄の天地が逆になりますよね。

あとは摩擦ですか。滑りが悪いですから、足元がゴワゴワするかもしれません。でも今回の紋コーデュロイは、畝の部分が大幅に削られて、柄の部分だけが畝なので、そのあたりの問題がクリアされました。



あとは…地厚なので手縫いだと辛いのかもしれません。その点は、小梅のきものは型紙を使った洋裁方式のミシン縫製なのと、今回扱った生地は薄手でだったので大丈夫でした。

それから…?膝が出るとか?しわになりやすい?それは木綿着物ならなんでもそうですしね。

その方その方の、感じ方というのが、きっとあると思います。
絹の染め物で、マイサイズにお仕立てしたもの、あの感じこそが着物だと思っていらっしゃる方には、木綿の既製品には違和感があるかもしれません。シルクのワンピースと、洗いざらしのTシャツとGパンくらいの違いがあるからです。

でも洋服にも種類や格や質感に違いがあり、着心地もそれぞれ違うように、着物にもそれぞれ違いがあるんです。コーデュロイは、木綿です。絹じゃない。晴れ着にはなりません。普段着です。普段着だから、堅苦しい決まりごとは気にしなくていい、と私は考えてます。
だから、コーデュロイは着物にできないなんて、思わなかったんですね。




やっと桜も満開です。これは投票所の近くに咲いていた桜。ああ、なんという美しさ。完璧です。

ちなみに今回の選挙、私は候補者が原発についてどう考えているかをポイントに投票しました。
福島の事故をきっかけに、日本に原発が導入されたいきさつから、ずっと調べ直してみたんです。広島や長崎で被爆し、水爆実験で第5福竜丸が死の灰を浴びた日本なのに、なぜ日本人は原発をつくることを許したんだろう、ということが疑問で仕方なかったからです。
関連の書籍を何冊か読んで、アメリカがソ連との冷戦のために日本に原子力を導入したかったことや、ある日本人が総理大臣になるという野望を実現するために、なんとしても原子力の導入が必要だったことなどがわかりました。マスメディアを使った大キャンペーンで、原子力が安全で、ウランは体に良くて、日本の発展にはぜひ原子力が必要だ、と刷り込まれていったことなどもわかりました。

私は、原発はやっぱりもうやめた方がいいと思っています。少なくともこれから新しく作るのはやめて、止められるところから止めて、別の発電方法に切り替えていってほしいです。だって、日本にはこれからも大地震があるから。原発は絶対必要だとか、原発が一番コストが低いとか言われることに対して、納得できる根拠が見つかりません。現実に今起きていること、そのことに一番の説得力を感じます。
年金問題や、国の借金に加えて、放射能の不安まで子供たちに残すんですか?大人として、恥ずかしいです。50年、100年、もっと先のことまで考えた選択をしなければと思ったのです。



これは三島大社の桜。大勢の人が訪れて、お参りに長い列ができていました。

余談ですが、三島大社の敷地の外側、北東の角に、韓国のおばちゃんが一人でやってるキムチ屋さんがあるんですが、おいしいです。もちろん全部そのおばちゃんが作ってます。そういえばお店の名前、なんていうんだろ!知らないなぁ…、今度おばちゃんに聞いてみよう。

さて、今週末は、いよいよ東京で“井戸端・着物マーケット”です。
商品は金曜日から出ておりますが、私は土曜と日曜だけ、参ります。多くのお客様にお会いできるのを、楽しみにしています。停電の心配はなくなったので、あとはお天気ですね!

小さいですが生地サンプルは無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 00:42Comments(2)つぶやき

2011年03月09日

コーデュロイ×別珍のムジムジコーデ

お待たせしてすみません、先日ご紹介した別珍帯をきものに着せてみました~。



これは別珍ローズを、ショップではまだ紹介していない若草色の極細畝コーデュロイきものに着せました。

今までほとんどやったことのなかった無地×無地コーデ。柄の帯揚げ、柄の帯締めに春らしくチューリップの帯留めも付けて、帯周りに表情を出しました。でもこれ、きものの緑の色は現物に近いのですが、帯の色がイマイチ出てません。もっときれいなローズピンクですよ~。



ちょっと日差しで陰ひなたツートンカラーになってますが!
こちらの帯締め(三分紐、幅約9ミリ)、木綿の真田紐ですけれども、後日販売いたします。ほかにも4色。

別珍帯モカを着せてみた画像はこちら。



おおっ、シックですねぇ…。別珍って、角度によって色の見え方が違うっていうのと、そのシルキーなツヤのために、色合いが優しいですね。このモカは、裏が薄ピンクなところがポイントです。詳しくはショップページの画像を見てくださいね~。

小さいですが生地サンプルは無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!
  


Posted by 小梅店主 at 09:16Comments(1)つぶやき

2011年02月25日

気付いたことを実行に移す勇気を持て~カリスマ販売員齋藤泉さん

ちょっと前のことなのですが、商工会議所主催のセミナーで、山形新幹線のカリスマ販売員、齋藤泉さんの講演があったので聞きに行ってきました!

日頃はワゴンを引いて車内販売をされている方ですが、さすがテレビや新聞で多数取り上げられ、講演も数多くこなされているだけあって、堂々とされたものでした。大きな声ではっきりと、時にはジョークやジェスチャーを交え、仕事上の工夫や心がけについて惜しみなく、熱く語り、90分があっという間という感じの内容でした。

齊藤さんはいつも、5感をフルに使ってお客さんの要望を察知するようにしているそうなのですが、気付くだけではだめで、気付いたらそのお客さんに合ったサービスをしっかりうち出すことが必要だ、と言っていました。実行に移す勇気を持て、と。そして、気付いても実行しないなら、気付かないよりも罪だ、とも言っていました。
そういう心掛けで、東京‐山形間の片道3時間半、定員400名の車内で、なんと187個の弁当を販売したという驚異の記録を持っていらっしゃるのです。

私は思いました。「この人は、自分が何をすべきか、そのことが隅々までよくわかっている人だ」と。
車内販売という場面では、商品を売ることを通してお客さんに満足してもらう。そのために、何をするか、どうすべきか、そのことを考えて考えて、実行する。
講演という場面では、自分の話を聴き手に伝える。伝えるためには、何を、どう伝えたらそれが聴衆の心に届くのか、そのことを考えて考えて、実行する。その表れが、あの販売であり、この講演なんだなと。

当たり前のように聞こえるけれど、ここまで意識的に、常に、追求し続けるのは簡単なことじゃないと思いました。自分に置き換えてみれば……。なんとな~く、なんとな~くでやったつもりになっているようなもので、齋藤さんのように常にパッと反応できる敏感なアンテナを張り続ける、そのことに意識を集中し続けるというのは、すごいことだと思います。

だからですね、私もこの話を聞いたからには、実行に移す勇気を持たなければいけないでしょうね。でも質疑応答の時に「ネットショップでは一人ひとりのお客さんをジロジロ観察することができないのですが、齋藤さんだったらどういう工夫をされますか?」と聞きたかったのですが、実行に移す勇気が…持てませんでした(爆)。まぁどっちみち、これは私が答えを教えてもらうことではなくて、自分で考えなければいけない事柄ですのでね。

さぁ、前置きが長くなってしまいました。帯の新着ご紹介します!





綿プリント2部式帯、和ドットブルー和ドット紫です。

ブルーの方は、ちょっとだけ黄みがかった鮮やかな青。紫の方は、葡萄色。葡萄(ブドウ)と書いて、エビと読む葡萄色です。赤みの入った紫ですね。生地はスラブでデコボコしているので、プリントものっぺりせず、いい雰囲気です。生地アップ等、別の画像はショップページから見てみてくださいね。
どちらもドットの白抜きの中に、黄色い四角が入っているので、帯揚げや帯締め、襦袢の袖など、どこかに黄色を繰り返すとピリッとアクセントになりそうですね。デニムや紬などカジュアルな着物に締めて、さっそうと歩きたくなる帯です!お値段はどちらも6800円。

小片ですが、生地サンプルは無料でお送りしております。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!
  

Posted by 小梅店主 at 14:12Comments(0)つぶやき

2011年02月04日

これシルク?いいえ、コーデュロイです

大変ご無沙汰しております……
ろくに更新もしないのに、訪ねてきてくださったり、お買い上げくださったりした皆様、本当にありがとうございます。
そろそろ春ものが少しずつ仕上がってまいりましたので、これからまたブログでも紹介していきますね!

といっても今日のきものは残念ながら非売品です。



この生地を最初に見たとき「これシルクですか??」と聞いてしまいました。しっとりしたツヤが、絹ものに見えたのです。ところがどっこい!なんと、これコーデュロイなんですよ。
もうちょっとよってみましょう。



う~ん、織り文様に見える!!というかまぁ、実際織り文様といえば織り文様なんですが。
そして生地アップがこちら。



あ、たいしてアップじゃなかったかな…。

それにしても、どうですこの生地、すごくないですか??どうだ、すごいだろーー!
この生地はですね、我らが静岡県、磐田市福田の最新鋭の技術を駆使した自信作ですよ。そうです、「福田の別珍コーデュロイ」の福田(ふくで)です。国産コーデュロイの95%は福田で作られているんですからね。コーデュロイといえば福田なわけなんですよ。

そうそう、福田のコーデュロイについて、面白い工場見学リポートがあったので、貼っておきますね。しぞーか弁がいい感じ!
http://taiken.cocolog-tnc.com/rabicon/2008/01/1_351e.html

この着物、思わずお茶会やら卒業式やら、フォーマルに着たくなるほどの品格を備えちゃってるんですよね。画像はふわふわキャンディー帯で遊んでますが、織り名古屋なんかつけたらすっかりフォーマルチックになっちゃいます。木綿ですから、そういうわけにはいきませんけどね。
でも、自分だけのお出かけっていうんですか、招待されたとかじゃなく、自分がちょっとドレスアップしたいだけの時だったら、ばっちりですよ。食事の席で、万一汚れるようなことがあっても、ええ、洗濯機にポイポイ、ピッ!ですからね~。

なんて、こんなに力説しておいて、ごめんなさい、訳あって非売品なんです。
でも同じ紋コーデュロイのきものを一つ、ショップに出しましたよ!春色オレンジピンクです。
またブログでもご紹介しますが、よかったらご覧になってくださいね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 14:23Comments(2)つぶやき

2011年01月17日

Tシャツ襦袢をどう思いますか?

毎日寒いですね!
日本海側や東北、北海道の方々、雪は大丈夫ですか?“暴風雪”という言葉をニュースで聞き、「ああ、“暴風雨”じゃなくて“暴風雪”なのか!!」と思って初めてその雪の降り方の凄まじさが想像できました。被害の少ないことをお祈りいたしております。

さて、ショップの方は静かに営業中ですが、時節柄(決算と申告ですねface07)事務作業に追われつつ、最近は春モノを作り始めています。きものや帯は形が決まっているので、生地が命ですよね。また新しい生地を見つけてきましたので、できあがり次第、またポツリポツリご紹介したいと思います。今しばらくお待ちくださいね。

さてさて…



もともとの商品名を忘れてしまって、勝手にTシャツ襦袢と名付けてますが。なんだったかな…。
要するに、Tシャツの襟が、襦袢の襟状になっているんです。
これは男性用で、重なりの角度がわかりやすいように、下にいつもの小梅襦袢を着ています。女性が着ると、きものと同じくらいの合わさりになり、襦袢の襟は全然見えないという状態になってしまうと思います。この商品は、作務衣の専門店で1年くらい前に購入しました。お坊さんなんかが、作務衣の下に着ていらっしゃるのでしょうか。襟の重なる三角の部分は、マジックテープでとめるようになっていますが、角度の調節はほとんどできません。マジックテープは脱ぎ着のしやすさのためについているようですね。

パッケージにあった製造元に電話して、これの女性用がないか聞いてみたのですが、ありませんでした。また小梅販売用に女性用を作ってもらえないか尋ねたのですが、その製造元さんというのが卸をしているだけで、実際には工場が企画しているものだということで、それ以上の追及を諦めたのですが…。

でもこれ、いいと思うんです。誰か作りませんか?もう作ってるかしら?
もし現代にきものの需要がもっとあったら、人々はこういうの求めるんじゃないかな。毎日着るんだったら、これすごい便利だもの…。ひざ丈くらいのワンピ状もほしいし、この時期だったらババシャツ素材であったかいやつ作ってほしい。

作るのは、簡単だと思うんですよ?だからね、ユニクロが冬のきものをやるときがきたら、襦袢はこのタイプにしたらいいと思います。そして襦袢の袖は、きものの側につけておく。帯はもちろん2部式で。

みなさんは、どう思われますか?




にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!
  

Posted by 小梅店主 at 10:44Comments(12)つぶやき

2011年01月05日

今年はきものをもっと楽しく!

あけましておめでとうございますicon01

はじめてきもの小梅のショップをオープンして、今年は4年目に入ります。
これまで「きものをもっと身近に」をテーマに、きものの敷居を下げ、着たいと思った時にすぐ着られるものをお届けしてきました。

そして今年。小梅のテーマは「きものをもっと楽しく!」に決めました。もちろん、きものをもっと身近にするという大テーマはそのままです。でもそれだけじゃなんだか物足りないと感じています。

きものだって、ただの着るものです。
でもきものを着ることは、やっぱりちょっと、おしゃれしたい時なんじゃないかと思うのです。だから、それを着ると、ちょっとウキウキとか、ちょっと自分に自信が持てたり、そういう要素があった方がいいなぁと思うのです。

というわけで、今年はぜひ、楽しい方向にバージョンアップしたい、と考えています。
あっ…言っちゃった……icon10
言ったそばからプレッシャーを感じますが……ま1年ありますからね。コツコツ積んでいきたいと思います。

それで、何がどうなのよ!というツッコミが聞こえてきそうですが、今日のところはここまでで。

本年もどうぞよろしくお願いいたしますface17

  

Posted by 小梅店主 at 22:56Comments(0)つぶやき

2010年12月31日

1年間のご愛顧ありがとうございました

鷹匠のイベントから早2週間。実況もご報告もなく、ひたすら沈黙しておりまして、申し訳ございません。
ご来場くださいましたお客様、ありがとうございました。きもの女子会ではたくさんの素敵な着物姿を見ることができ、また着物トークにも花が咲いて、楽しかったですね!

今日は大みそかです。
今年も1年間、たくさんの皆様にご来店いただき、またお買い上げいただき、そしてご愛用いただき、本当にありがとうございました。

お届けした商品は、いかがでしたでしょうか。よりよい商品をお届けするべく努力しておりますが、もしかしたら、イメージと違ったものもあったのかもしれません。またせっかくご来店いただいても、お気に召すものをご用意できていなかったこともあったかと思います。「もっとこうだったらいいのに」「もっとこういうのないの?」というお客様のご期待に、できる限り沿えるよう、これからもがんばっていきたいと思っております。
またどうぞ、来年もよろしくお願いいたします。

さて、年末年始、松屋銀座で池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」が開催されているみたいですね。私も過去に何度か行ましたが、ほんとにすごいコレクションです。大勢の職人さんが腕を競っていた時代の、きものが一番素敵だった時代の、その中でも「これは!」という逸品ばかり。それをまた、半襟、きもの、帯、上着とストーリーにしてコーディネイトしてあるのですから…。それに今回が、最後になるんですか?「最後の仕事のつもりでやった」というようなコメントを、池田先生がされていたのを新聞で読みましたが…。
1月7日には、池田重子先生のトークショウもあるようですね。きもの着用での出席が応募の条件ですって。それじゃ当日の会場は壮観でしょうねぇ~~。詳しくはこちらに載っています。まだ締めきっていないかしら、先着順だそうです。

さぁ!お正月お正月!
きものを着てても「あらお茶会?」「あらお出かけ?」なんて言われない、きもので出かけても誰も不思議に思わない、唯一の数日間!
いつも着てる方も着てない方も、お正月はきもので、ねっicon06
大みそかから元旦にかけて、西日本と日本海側は大荒れ、太平洋側でも強い風が吹くと天気予報で聞きました。首筋、袖口、つま先などの防寒をしっかりですよ!でも電車の中や室内は意外と暑かったりするので、脱ぎ着のできる防寒がいいと思います。

ではではみなさま、よいお年を!



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!

  

Posted by 小梅店主 at 08:00Comments(0)つぶやき

2010年12月13日

あ~寒かった!



今日は冷えましたねぇ…。
大変寒がりなわたくし、家の中でもこのいでたちでした。

下はヒートテックレギンス、絹5本指ソックスの上にパイルはきくちゆったりソックス、上は絹キャミの上にヒートテック長そで、綿2部式襦袢そでポリ、キュプラの裏のついた小梅ウールきもの、帯は半幅を矢の字に、妙中パイルさんのレーヨンベルベットに絹の裏を貼った、振りを閉じてある(←これポイント。あったかいです)羽織、ひじまであるアームウォーマーに、綿のスカーフグルグル巻き……以上です。

もっと寒くなったらこれ以上どうやって防寒するのか?
一応まだあります。ま、簡単なところでは襦袢を絹にするとかですね、襦袢の代わりにタートルのセーターですとかね。毛のタイツをもう1枚履くとかですね。カイロを貼るとかですね。あ、レッグウォーマーもまだでしたね。

それ以上、となると、動きの妨げになりますのでねぇ…。あとはあんまりじっとしないようにして、自分自身が発熱するっていうのがいいと思うんですけどね。

薄~く綿の入った羽織があるといいなぁ、なんて思います。洋服でいったら、キルティングのコートみたいな、軽くてそこそこ暖かいの。ま、あることはあるんですけどね、非常にメジャーな存在で、チャンチャンコっていうのが…。う、う~ん…。
あとたまに、毛糸で編んだ羽織ありますよね。あれもよさそうですね。

ともあれ、今日はふわふわキャンディー帯が3色入荷して、撮影しました!!
今晩中にはショップで見られるようになるはずです!
またこちらのブログでも紹介しますね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 22:06Comments(0)つぶやき

2010年12月06日

迷ったら危険な方を選ぶ人

先週金曜日は、テキスタイルマルシェに行ってきました。国産生地メーカーがいくつか集まって、来場者にその場で小売りしてくれるイベントです。いい生地に出会えるかも…と淡い期待を抱いて新幹線で出かけて行ったのですが…。残念ながら今回は収穫なしface07

会場はこんな感じでした。



う~ん、さすがに東京まで行って手ブラで帰るのは虚しいものがあります。
でも、テキスタイルマルシェの会場は、私の敬愛するあの方の、記念館のすぐ近くだったんですね!だから、行ってきました。



岡本太郎記念館です。
来年は生誕100年なので、最近時々テレビでも特集があったりして嬉しいです。

太郎さんの記念館は撮影自由。さすがです。



いきなり太郎さんがお出迎え。思わず息をのんでしまいました。
この部屋の奥に、アトリエが生前のままに残されているのですが…そこは何度かチャレンジしたのですが、どうしてもシャッターを切ることができませんでした。とても写真1枚に収まらないのですよ、もう芸術が爆発しちゃってて!

2階の展示で印象に残ったのがこちら。



自由、って書いてあります。太郎さんが「自由」って描くと、ものすごい説得力!そうだよ、自由!!



これはさっき太郎さんが立っていた部屋を庭から見たところ。2階の手すりは、木製でした。




これは庭にあるオブジェ。大きいのも小さいのも、なんかとぼけた顔がカワイイ。

子どもの頃は「芸術は、爆発だ!!」っていうCMで、目をギロギロさせている変な芸術家、というイメージしかなかった岡本太郎さん。作品も、太陽の塔とか、座ることを拒否する椅子とか、わかりやすく美しいとか心地よいとかいうものではありません。

太郎さんは、迷ったらいつも危険な方、マイナスな方、ダメになる方を選ぶと言っています。そうすると、自分自身がわーっと盛り上がって、生命が開けてくると。それがパッションだと言っていました。
なんという人なんだ!!普通は、安全な方、プラスの方、よくなる方を選びますよ。

私が脳天をたたき割られるようなショックを受けた太郎さんの著作に『自分の中に毒を持て』という本がありますが、この本は最初に「人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積みへらすべきだと思う。」と書いてあります。な、なんということを言うんだこの人は!!

続いて「財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。(改行)人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命をひらくのだ。それには心身ともに無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋に膨らんでくる」と。

のっけからこの調子なので「んっ??」「んっ??」という感じで、揺さぶられっぱなしの一冊。さぁ、それで、おまえはどう生きるんだ?ということを突き付けられます。
ほかに雑誌に連載されていたQ&Aをまとめたもので、『太郎に訊け』というシリーズも具体的でお勧めです。

え~っと何の話だったっけ…そうそう、岡本太郎記念館に行きました、っていう話でした。
次回は2部式帯の新作が出ているので、そちらをご紹介できる予定です。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 15:18Comments(0)つぶやき

2010年11月30日

山口安次郎作能装束遺作展

非常にあわただしい日々を送っています。思うに、日が暮れるのが早い。だから、なんとなく1日が短いような気がして余計にあせってしまうのではないかと…。

そんなわけで、いつかいつかと思っているといつまでも時間が作れないことに気がついたわたくし。えいっっと無理やり予定をこじ開けて、行ってまいりました。



佐野美術館で、西陣織の巨匠、山口安次郎さんの能装束遺作展が開催されています。
何年か前に、お兄さんの伊太郎さんとの源氏物語絵巻の企画もこの佐野美術館で開催されたんですが…。
安次郎さんもついに、今年2月、105歳で天に帰られました。

能装束なので、非常に豪華で、織りなのに刺繍のように柄がふっくらしていて、普通のきものに比べると、ゴッテリした感じなのですが、不思議なことに少しも下品じゃない。金糸がふんだんに使われたものでも、まったく下品にならない。何がそうさせるのでしょうか…。一番大きな要因は、やはり色かと思います。草木染めの色を研究し尽くして、今はそれにそっくりに化学染料で染めて使っているそうです。ちょっと意外でした。なぜそれほどの人が、草木染めを使わないのかと。
しかしちゃんと理由がありました。安次郎さんは江戸時代の装束から色や柄を復元して、研究して、数々の作品を織り上げた。だから、自分の作品も、未来の人たちの参考になるように、300年先も今のままの色で残るように、化学染料をつかったのだそうです。また、日本だけではなく、海外の未来の人たちもいつか研究できるようにと、外国にも数々の作品を寄贈されています。

安次郎さんの織りは、あんなにふんだんな柄が織り込まれているにもかかわらず、裏を見るととてもあっさりしています。普通なら、表に通った糸が裏にも同じようにぎっしり通っているかと思うのですが、裏はひとすくいしてあるだけなのです。だから、どんなに豪華な織の装束でも、軽く、舞いやすいのだそうですよ。

故ダイアナ妃が来日した際、白地に赤の大きな水玉のワンピースを着ていたシーン、写真や映像で時々見ますね。あのとき、あのワンピースで安次郎さんのところも訪ねていたようです。ダイアナ妃に献上した装束も、そのときの写真とともに展示されていました。
ほかにも、晩年にグッチとコラボした帯なんかもありました。ある面ではとても一徹で、ある面ではとても柔軟な方だったのかな…、などと勝手に想像。

巨匠の技を堪能いたしました。

そんな西陣織り最高峰の展覧会に、こんな恰好で行ってごめんなさい。



西陣織の帯というと、金糸銀糸の袋帯みたいなものしか持ってなかったし、下手に織りのものなどつけて行くよりは、いっそ全然関係ない方が…と思ったのですよface07



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 00:20Comments(0)つぶやき

2010年11月25日

お待たせしましたファー帯新作!

ご予約やご注文の商品を必死でお誂えしておりまして(いえ縫っているのは私ではありませんが)、なかなか通常の販売用の商品がお出しできず、申し訳ございません。
やっと新作帯をアップしましたので、ご紹介します!

ファーシリーズ、カウ・ピンク、9800円です。



今までのファーシリーズとちょっと違って、全面に毛が生えてます。ハラコ風ですね。
牛柄を縮小した感じの模様になっておりまして、こちらは商品によって多少柄の出方が異なりますのでご了承ください。色は、ベージュがかった大人っぽいピンクに、茶の斑点、裏地にはこの茶と同じ色を貼ってあります。生地アップなどほかの画像は、ショップページでご確認ください。
どの色にも合いやすい、小梅おなじみ寝ぼけピンク系ですね。こちらは、色違いが出る予定はありません。

これは、デニムきものや、カジュアルなウールきものなどにとっても良く合いそうです!また帽子やブーツ、今年流行のポンチョなどの洋服アイテムや、革ひも帯締めなどのコーディネートもイメージにピッタリな感じですね。

それから、完売のゼブラ、同じ色ではありませんが、かなり似た色の生地が入荷しております。



どうでしょう?以前のものより、ちょっとだけベージュが濃いです。
あともう一色、ゼブラの色違いが出る予定なのですが、こちらはちょっとお待ちください~。

ファーシリーズはクリスマスや年末年始のパーティーにぴったりなアイテムなので、どんどん作って出していきたいのですが、現在は出す前から次々お嫁入りしている状態です!絶対欲しい~という方は、お問い合わせの上、ご予約いただいた方が確実ですので、ご連絡くださいませ。

小さいですが、生地サンプルは無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名、ご住所、お名前をお知らせくださいね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 15:53Comments(0)つぶやき

2010年11月08日

足元ウキウキ!新しい草履。

よいお天気が続いてますね。11月といえども、まだ昼間は20度近くまで気温が上がり、上着がなくても快適に過ごせます。それでいて雨の心配もないと来れば、用がなくてもきもの日和!!今ですよ~、今がチャンス!この時期に1回くらい着ておくと、年末やお正月には落ち着いてビシッと着られますしね。

さて、先日awaiさんで注文しておいた新しい草履が出来上がってきたので、紹介しちゃいます。といっても、皆さんにお届けできるわけでもなく、私物なので、あらやだ、私ったら、自慢??ごめんあそばせ~、でもよかったらご覧になってくださいませicon06



はい、みかん草履と名付けました。オレンジ系の台に、awaiさんオリジナルの優しいグリーンの鼻緒。
履いたらこんな感じです。



モスグリーンの帯締めを使うことがよくあるので、この草履もまた大活躍しそうです。

ちなみに今日のきものはこちら。



新品なのに500円だったウール。重宝してます~。
それにしても、胸元ブカブカしてますね。今日は朝一番で、縫い子さんにファー帯の材料をどっさり届けたので、スミマセン、労働の証ということで…。直してから撮ればよかったんですが…。襟も白でいやなんですが、付けっぱなしで洗濯しているのでなかなか変える気力が。こうなると、襟の数だけ襦袢を持ったらいいじゃないかという気がしてしまいます。ブラウスだって、Tシャツだって、白だけじゃなくて、何着か持っていて着回すわけですよね。だったら、襟の数だけ襦袢を持っていてもいいんじゃないかしら。2部式だったら、買える金額のものたくさん出てますし。もっとも、これは毎日のようにきものを着る人の欲求かもしれませんが…。
帯は綿の半幅、これはオークションだったかなぁ…はるか昔のことで、忘れてしまいました。短いので、貝の口などにするとき、余りが少なくて便利です。帯は長ければいいというものでもありませんね。ちょうどよい長さ、というものがあると思います。

ショップでは大人気ファー帯が品切れしておりまして、申し訳ございません。近いうちにまた、入荷いたしますが、ピンクは現在出ているものが最後の1点、再入荷はありません。こちら小梅推奨ねぼけピンク系の表地に、裏は渋くこげ茶となっておりまして、大人の絶妙な甘辛バランスを約束する逸品です。またゼブラは最後の1点が終わってしまいまして、今後近い色の色違いが出せる予定となっております。
11月、12月はイベントへの出店の予定もございます。また後日お知らせしますね。



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!  

Posted by 小梅店主 at 11:06Comments(0)つぶやき

2010年10月20日

昭和40年代の胸キュン



今日のコーデは、昭和40年代をテーマにしてみました。
もっとも、当時のグラビアを見ると、もっと襟元をきゅっと詰めて、コンパクトに、曲線的に着つけてますが…。
ちょっと民芸調のきものに、朱赤系の帯。昔はよく見たなぁ、という感じではないでしょうか。これは結城のように見えなくもないですが、もらいもののウールです。

昭和40年代。史上最高にきものが売れた時代。
そのことを思うと、私はちょっと、切なさを感じます。
1965年からの10年間が昭和40年代になるのですが、まず1964年には東京オリンピック、東海道新幹線の開通、70年の万博、66~70年のあいだ続いたいざなぎ景気。そして73年のオイルショックをうけ、74年にいわゆる高度成長期が終焉するまで、それが昭和40年代です。

問題は、みんながすでに洋服ですごしていた昭和40年代に、なぜ史上最高にきものが売れたか、ということです。誰が買ったのか、ということなんです。

買ったのは、団塊世代の親たち。青春時代や、若くて美しい時代が、戦争と重なってしまった人たちです。
戦争で、何もかも焼けてしまった。きものを食料と取り換えてしまった。きものをモンペに縫い直さなければいけなかった。そういうことが、非常に多かったそうですね。大切なものや、お気に入りのものも、たくさんあったことでしょう。
そういう経験をした人たちが、自分の娘が嫁ぐ時に、ひと通りきものを誂えたんですね。訪問着、色無地、小紋、夏冬喪服、普段着に紬も1枚、袋帯、名古屋帯、ついでに自分も1枚…。団塊世代は人数も多かったですから、それはそれはたくさんのきものが売れました。
戦後、ゼロから始めて20年。そりゃきものも誂えたくなりますよね。いや、そうだろうなぁと思うのです。でも経験のない若造が、この時代の人をひとくくりにして、こんなふうに言って片づけるのはあまりに軽いかもしれません。ごめんなさい。

しかしながら、さらに時間を進めると、このときの大量のきものが実は、大半が箪笥の肥やしになったということがあります。
40年代にきものを買った親世代は、普段着といえばきものだった時代に生まれ、親から、家庭内でその着方を教わった世代です。しかし買ってもらった娘世代は、普段着といえば洋服。何かの時にはきものを着ましたが、親に着せてもらえばよかったので、自分では着られなかった。だから、せっかく嫁入りに持たされたきものも、めったに出番がなかった。
これが現代のおばさまたちの「たくさん持ってるんだけどね~、着ないのよ」発言につながるわけなのです。そして、今や親世代がこの世を去り、自分のきものに加えて残されたきものまであり、これどうするってことで、リサイクル市場に流出すればまだいい方、タンスごと捨てられたり、あるいはせめてもの思いで洋服やバッグにリメイクしたり。

悲しいですねぇ…。
自分で着られたら、まだマシだったんじゃないかと思うんですよ。だって持ってるんだから、あとは着るだけだったわけじゃないですか。

でもね、~たら、とか言ってもしょうがないんですね。そういうこと言っても始まらないんです。
だから小梅は、とりあえず着付けの知識や技術なんかいらない、洋服屋の試着室でさっさと試着できるような、そういうきものを作りました。「着ないのよ」発言が結構な原動力なんですね、実は。

そういう私は、団塊ジュニア、孫世代。親に教われなかったので、着付け教室に行きました。でも着られるようになったんで、とりあえず箪笥の肥やしは日の目を見た!!それどころか、親戚中のきものが私のところへ集まって、もう大変なことになってますが…。
でも今ならまだ間に合うんですよ。40年代の、切ない胸キュン着物も、孫世代が着れば報われる。ついでにひ孫世代に着付けを仕込んでやれば、きものはもう大丈夫です。着方が親から子に教えられること、これがカギだと思ってます。

じゃあなんで小梅は着付けの知識がいらないきものなの、という疑問が湧いた方へ、お返事。
呼び水のつもりです。洋服から、いきなりきものへのハードルが越えられない人のために、そのはしごになるようなものを、と思って作りました。でもここから入った人で、本来のきものに目覚めていく人が必ずいる。やっぱりホンモノの方がいいわ、ってことになる人が、いるはずです。だから、小梅のきもので入学した人は、いつか卒業してほしいんです。

きものって、着たいけど着られないのよね~
        ↓
着付けの知識がいらないきもの?これなら着られそう…(小梅に入学)
        ↓
きものって楽しい!もっといろんなのないかな?
        ↓
××紬?○○織?わ~さすがホンモノはすごいわ~
        ↓
よし、ホンモノにチャレンジしてみよう!
        ↓
なんだ、着付けってそんなに難しくないのね。
        ↓
ウフフ、私も着たい時に着られるようになったわ!(小梅を卒業)

……とまぁ、これが私の思い描く、理想的な“きもの道”の歩み方ですね。というよりは、入口までの道のりですか。
私の仕事はあまりにもささやかですが…。でも多くの人が同じ目標に向かってささやかな仕事をすれば、それは大きな仕事になりますよね。そして実際に、多くの人が今、きもののこれからを案じたり、憂いたり、希望を持ったりしながら、いろんなことをしています。だから、私も絶望せず、ホソボソでもコツコツでも、まだしばらくこの仕事を続けますよ!



にほんブログ村 着物・和装←もしよろしければポチっとお願いします!


  

Posted by 小梅店主 at 11:01Comments(0)つぶやき