2010年12月06日

迷ったら危険な方を選ぶ人

先週金曜日は、テキスタイルマルシェに行ってきました。国産生地メーカーがいくつか集まって、来場者にその場で小売りしてくれるイベントです。いい生地に出会えるかも…と淡い期待を抱いて新幹線で出かけて行ったのですが…。残念ながら今回は収穫なしface07

会場はこんな感じでした。

迷ったら危険な方を選ぶ人

う~ん、さすがに東京まで行って手ブラで帰るのは虚しいものがあります。
でも、テキスタイルマルシェの会場は、私の敬愛するあの方の、記念館のすぐ近くだったんですね!だから、行ってきました。

迷ったら危険な方を選ぶ人

岡本太郎記念館です。
来年は生誕100年なので、最近時々テレビでも特集があったりして嬉しいです。

太郎さんの記念館は撮影自由。さすがです。

迷ったら危険な方を選ぶ人

いきなり太郎さんがお出迎え。思わず息をのんでしまいました。
この部屋の奥に、アトリエが生前のままに残されているのですが…そこは何度かチャレンジしたのですが、どうしてもシャッターを切ることができませんでした。とても写真1枚に収まらないのですよ、もう芸術が爆発しちゃってて!

2階の展示で印象に残ったのがこちら。

迷ったら危険な方を選ぶ人

自由、って書いてあります。太郎さんが「自由」って描くと、ものすごい説得力!そうだよ、自由!!

迷ったら危険な方を選ぶ人

これはさっき太郎さんが立っていた部屋を庭から見たところ。2階の手すりは、木製でした。

迷ったら危険な方を選ぶ人
迷ったら危険な方を選ぶ人

これは庭にあるオブジェ。大きいのも小さいのも、なんかとぼけた顔がカワイイ。

子どもの頃は「芸術は、爆発だ!!」っていうCMで、目をギロギロさせている変な芸術家、というイメージしかなかった岡本太郎さん。作品も、太陽の塔とか、座ることを拒否する椅子とか、わかりやすく美しいとか心地よいとかいうものではありません。

太郎さんは、迷ったらいつも危険な方、マイナスな方、ダメになる方を選ぶと言っています。そうすると、自分自身がわーっと盛り上がって、生命が開けてくると。それがパッションだと言っていました。
なんという人なんだ!!普通は、安全な方、プラスの方、よくなる方を選びますよ。

私が脳天をたたき割られるようなショックを受けた太郎さんの著作に『自分の中に毒を持て』という本がありますが、この本は最初に「人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積みへらすべきだと思う。」と書いてあります。な、なんということを言うんだこの人は!!

続いて「財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。(改行)人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命をひらくのだ。それには心身ともに無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋に膨らんでくる」と。

のっけからこの調子なので「んっ??」「んっ??」という感じで、揺さぶられっぱなしの一冊。さぁ、それで、おまえはどう生きるんだ?ということを突き付けられます。
ほかに雑誌に連載されていたQ&Aをまとめたもので、『太郎に訊け』というシリーズも具体的でお勧めです。

え~っと何の話だったっけ…そうそう、岡本太郎記念館に行きました、っていう話でした。
次回は2部式帯の新作が出ているので、そちらをご紹介できる予定です。



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Posted by 小梅店主 at 15:18│Comments(0)つぶやき
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