2009年02月16日
竹取物語

かぐや姫の話、みなさんもご存知ですよね。
おじいさんが、竹の中からかわいい女の子を見つけて育て、最後は月に昇って行ってしまう、というあのお話。
幼いころに絵本で読み、TBSの「まんが日本昔ばなし」でも見、また高校生の時は日本最古の物語として「いまはむかし、たけとりの翁というものありけり」という原文の抜粋が、古文の教科書に載っていました。富士市の比奈には、ゆかりの地があって、伝説も残っていますよね。
ラストシーンは、泣いて悲しむおじいさん、おばあさんを置いて、月からの使者とともに月に昇って行く……という感じだった、と思っていたのですが。
先日訪れた小林古径の展覧会に、青い富士山の頂上から、煙が立ち上る絵がありました。解説を読むと、竹取物語で、かぐや姫が帝に贈った不死の薬を、頂上で燃やしているところの絵だということがわかりました。
かぐや姫が帝に不死の薬を贈った?それを富士山の頂上で燃やした??
そんな後日談(?)があったのか、と意外に感じて、読んでみました。竹取物語。
いよいよ月から迎えが来るという夜、帝は2000人の兵を竹取の翁の家に配置させるのですが、月の人が来るとみなヘナヘナになってしまい、戦いになりません。
早く、早くと天人にせかされる中、かぐや姫は最後に帝に手紙を書き、壺に入った不死の薬とともに、頭の中将に託します。
それと同時に、天人がかぐや姫の肩にさっと天の羽衣をかけてしまうと、今まで思っていた帝のことや、地上に残していく翁のこともすっかり忘れて、かぐや姫は車に乗って昇って行ってしまうのです。
頭の中将は、自分の目で見てきたことを細かく帝に報告し、かぐや姫から預かった手紙と壺を帝に渡します。
帝は手紙を読み、食事もせず、音楽の宴などもせずにしみじみとされた後、大臣や上達部を召して「どの山が天に近いか」とお尋ねになります。するとある人が「駿河の国にある山が、この都にも近く、天にも近くございます」と申し上げます。それを聞いて帝は
あふこともなみだにうかぶ我が身には死なぬ薬も何にかはせむ
と歌を詠まれました。そして調のいわがさという人を呼んで、駿河の国にあるという山の頂上でかぐや姫の手紙と不死の薬の壺を燃やすように命じました。調のいわがさは、たくさんの士(つわもの)どもをひきつれて山に登ったことから、この山を「士に富む山」、「富士の山」と名付けたのだそうです。そして、その不死の薬を焼く煙は、今も雲の中へ立ち上っていると言い伝えられています。
という最後でした。
おお…なんとロマンチックな!竹取物語は大人の恋物語だった!!
「もうあなたに会うこともなく、涙に浮かんでいるような私には、死なない薬など何になろうか」ですよ。愛する人を無くして、長生きなんてしたくない、ですよ。う~ん、しみじみするぅ~~~

子どもの頃に読んだ絵本に、ここまで書いてあったのだろうか?書いてあったのに、天に登ったところまでしか記憶に残ってなかったのかな…?
今度は、絵本の方を読んでみようと思った次第です。
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Posted by 小梅店主 at 23:11│Comments(0)
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