2009年02月05日
絹の気分
普段着きもの推進派の小梅は、絹ものを扱っていません。
私自身も、きものは頻繁に袖を通していますが、選ぶのはお手入れしやすく、万一汚れても自分で洗える木綿やウールがもっぱら。たまに絹を着ることがあっても、手が伸びるのはカジュアルな紬ばかりで、染めのきものはフォーマルな場面くらいしか選びません。
そんな私なのですが、昨日は無性に絹、それも染めのきものが着たくなって、珍しく小紋を着て佐野美術館に行ったのです。

最近、京都に住む母の伯母(祖母の妹)から譲り受けたものです。生地があちこちではいであるので、どうやら何枚かのきものを継いで、染め変えて誂えてあるようです。昔の人だからなぁ…。大事にそうやって、繰り回して着ていたんでしょうね。なんということもないきものですが、普段に何気なく着ても大げさにならない、あっさりした小紋です。
小紋のきものは、要するに全身総柄のロングワンピースみたいになるわけなんですよ。だから、色がいっぱいだったり、お花がいっぱいだったりすると、私はちょっと気恥ずかしさが先立ってしまって、なかなか着る勇気がないのですが、これくらいなら大丈夫!!帯は手紡ぎ手織り草木染め兵児帯シリーズの生地で、名古屋帯に仕立てたものです。後ろは小さめのお太鼓にしてあります。
しかし、大げさでない小紋といえども、やっぱり絹の、染めの感触は、紬や、まして木綿やウールとは全く違います。しっとりと体になじむ感じ、サラサラした衣擦れの音、着ただけで、自分が何割かマシになったような錯覚を(ええ、間違いなく錯覚なんですが
)してしまうような、特別感があります。いつもとは全然違うこの感じ。なんだかとても癒されました
そういえば最近忙しかったしなぁ……。ウ~~ン!と悩むようなことも続いて、なんか心がガサガサしてたかも……。
柔らかいきものを着て、美しくて品のある絵を鑑賞して、よい気分転換になりました。きものの、新しい効用に開眼です
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ちなみに…
紬(つむぎ)とは、織り、とも言いますが、糸の段階で染めてから織り上げます。その手間や、希少価値などから、お値段は何百万もするようなものもありますが、値段にかかわらず、紬はすべてカジュアル扱い。フォーマルな場には着ないことになっています。
一方、染めは、白生地に織ってあるものに、色をつけたり絵を描いたりしてあるもので、全体に柄があれば小紋、裾と肩に柄があれば付け下げか訪問着、裾だけなら留袖、色だけなら色無地などと呼びます。そしてこれら染めのものを、手触りがやわらかく、しっとりしているので、やわらかもの、とか、たれもの、とも言います。
このうち、一部の例外を除いて(柄ゆきによります)ほとんどの小紋はカジュアルとされていて、付け下げ、訪問着、留袖、色無地は、出て行く場によって格はありますが、フォーマル、またはフォーマルOKです。
そうそう、振袖だけは、柄付けじゃなくてその形だけでフォーマル扱いですねぇ、どうしてなんでしょう。まあ全体に柄があっても、振袖に描かれる総柄は豪華なものなので、上で言った一部の例外に入る柄ゆき、になっているものがほとんどですね。カジュアルな小紋柄の振袖って、見たことがありません。
また紬地の色無地や、訪問着などもあるのですが、こちらをフォーマルに着てもよしとするかどうかは、今のところ不可が優勢、呉服屋さんによっては可を主張する方もあるようですが、フォーマルな場は主催者や周りとの関係に気を遣うべきところなので、不可の意見が多い中、わざわざ危険を冒す必要もないのではないか?と個人的には思っています。
以上、紬と染めについてちょっぴり解説でした!
私自身も、きものは頻繁に袖を通していますが、選ぶのはお手入れしやすく、万一汚れても自分で洗える木綿やウールがもっぱら。たまに絹を着ることがあっても、手が伸びるのはカジュアルな紬ばかりで、染めのきものはフォーマルな場面くらいしか選びません。
そんな私なのですが、昨日は無性に絹、それも染めのきものが着たくなって、珍しく小紋を着て佐野美術館に行ったのです。

最近、京都に住む母の伯母(祖母の妹)から譲り受けたものです。生地があちこちではいであるので、どうやら何枚かのきものを継いで、染め変えて誂えてあるようです。昔の人だからなぁ…。大事にそうやって、繰り回して着ていたんでしょうね。なんということもないきものですが、普段に何気なく着ても大げさにならない、あっさりした小紋です。
小紋のきものは、要するに全身総柄のロングワンピースみたいになるわけなんですよ。だから、色がいっぱいだったり、お花がいっぱいだったりすると、私はちょっと気恥ずかしさが先立ってしまって、なかなか着る勇気がないのですが、これくらいなら大丈夫!!帯は手紡ぎ手織り草木染め兵児帯シリーズの生地で、名古屋帯に仕立てたものです。後ろは小さめのお太鼓にしてあります。
しかし、大げさでない小紋といえども、やっぱり絹の、染めの感触は、紬や、まして木綿やウールとは全く違います。しっとりと体になじむ感じ、サラサラした衣擦れの音、着ただけで、自分が何割かマシになったような錯覚を(ええ、間違いなく錯覚なんですが


そういえば最近忙しかったしなぁ……。ウ~~ン!と悩むようなことも続いて、なんか心がガサガサしてたかも……。
柔らかいきものを着て、美しくて品のある絵を鑑賞して、よい気分転換になりました。きものの、新しい効用に開眼です

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ちなみに…
紬(つむぎ)とは、織り、とも言いますが、糸の段階で染めてから織り上げます。その手間や、希少価値などから、お値段は何百万もするようなものもありますが、値段にかかわらず、紬はすべてカジュアル扱い。フォーマルな場には着ないことになっています。
一方、染めは、白生地に織ってあるものに、色をつけたり絵を描いたりしてあるもので、全体に柄があれば小紋、裾と肩に柄があれば付け下げか訪問着、裾だけなら留袖、色だけなら色無地などと呼びます。そしてこれら染めのものを、手触りがやわらかく、しっとりしているので、やわらかもの、とか、たれもの、とも言います。
このうち、一部の例外を除いて(柄ゆきによります)ほとんどの小紋はカジュアルとされていて、付け下げ、訪問着、留袖、色無地は、出て行く場によって格はありますが、フォーマル、またはフォーマルOKです。
そうそう、振袖だけは、柄付けじゃなくてその形だけでフォーマル扱いですねぇ、どうしてなんでしょう。まあ全体に柄があっても、振袖に描かれる総柄は豪華なものなので、上で言った一部の例外に入る柄ゆき、になっているものがほとんどですね。カジュアルな小紋柄の振袖って、見たことがありません。
また紬地の色無地や、訪問着などもあるのですが、こちらをフォーマルに着てもよしとするかどうかは、今のところ不可が優勢、呉服屋さんによっては可を主張する方もあるようですが、フォーマルな場は主催者や周りとの関係に気を遣うべきところなので、不可の意見が多い中、わざわざ危険を冒す必要もないのではないか?と個人的には思っています。
以上、紬と染めについてちょっぴり解説でした!
15周年ありがとうございます
Love&Kimono vol.12ご報告と、来年からのラブきも
エステと着物のコラボイベント。美へのこだわりにひれ伏す1日
Love&Kimonoご報告と、3月ですが新年の抱負
シルックについていろいろ考えてみた
ありがとうございました!LOVE&KIMONOご報告
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シルックについていろいろ考えてみた
ありがとうございました!LOVE&KIMONOご報告
Posted by 小梅店主 at 21:15│Comments(2)
│つぶやき
この記事へのコメント
はじめまして<m(__)m>
ステキな着物ですね。
自分で着物を着られる女性に憧れます。
最近、とっても和装が気になります★
ステキな着物ですね。
自分で着物を着られる女性に憧れます。
最近、とっても和装が気になります★
Posted by ぶん
at 2009年02月05日 21:29

コメントありがとうございます!
和装が気になるなんて、嬉しいです!!
自分で着るの、難しくないんですよ。ぜひぜひチャレンジされてください~~!
和装が気になるなんて、嬉しいです!!
自分で着るの、難しくないんですよ。ぜひぜひチャレンジされてください~~!
Posted by 小梅店主
at 2009年02月06日 23:49
