2008年07月19日
浴衣 着付けの勘どころ2


昨日の続き、浴衣の着付けです。腰紐を結んだところで終わったんでしたね。

きちっとタイトに巻きつけた下半身に対し、上半身は現在ダボダボです。腰紐の中にごちゃごちゃと生地を巻き込んでいたりするので、図のように脇(身八つ口)から手を入れて、下方向、横方向に手を動かして、しわを出し、すっきりさせましょう。後ろだけでなく、前も同じようにしてください。

衣紋(えもん)を抜きます。矢印の部分です。着物の場合はこぶし一つ分、などといい、浴衣はそれより少なく抜くことになっていますが、お好みでいいと思います。背縫い(背中心の縫い目)をつまんで下に引き、調節してください。

襟合わせです。赤い部分、のどのくぼみを頂点として、襟の重なっている部分が正三角形になる合わせ方が標準です。頂点がずっと下になったり、重なっている部分が細い2等辺三角形になると老けて見えます。いろいろ試して、自分に似合う合わせ方を探してくださいね!このとき、先ほど抜いた衣紋が戻ってこないように後ろも鏡で確認しながら合わせるといいですよ!
左手は写っていませんが、身八つ口から右前をつまんでいます。左右対称になるようにバランスよく引くようにしてください。

襟合わせが決まったら、上に出ている右手で押さえながら、左手を駆使して胸紐をかけます。ここで伊達締めを使ってもいいのですが、幅広の分だけ暑いですし、半幅帯を使うとき、伊達締めだと下から覗いて見えやすいので、紐でいいと思います。
紐を前で結んだら、背中のしわを取りましょう。まず背縫いを下に引き、そのあと指をひもの下に差し入れて、脇に向かってしごくように動かして、しわは全部脇に寄せます。おはしょり(紐の下に出ている部分)も全体に下に引いてすっきりさせておきます。

これは右脇の画像です。脇に寄せたしわは、このように前見頃でかぶせるようにして、脇縫いのところでタックにして織り込んでしまいます。こうすると背中も脇もすっきりしますね。左側も同じようにしてください。
これで浴衣は完成です。
次回は帯結びです。
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Posted by 小梅店主 at 09:00│Comments(0)
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