2008年07月01日
小梅の半じゅばん
7月になりました!!
梅雨明けはまだまだですが、7月、と聞いたら気分は夏ですよね!スイカ、花火、そうめん、海、かき氷、お祭り、浴衣……。
あ~早く梅雨が明けないかな!
さて今日は小梅の半じゅばんについて少々。
きものをお召しになる方はご存知と思いますが、着物の下には半襟のついたじゅばんを着ます。着付け教室などで教えてもらう場合は、おそらく肩から足首まである「長じゅばん」を使うことが多いのではないでしょうか。そして、素材も絹で、汚れたら襟だけを付け替える(ちくちく縫いつけます)というのが正統派です。この長じゅばんの下には、さらに綿など洗える素材の肌じゅばんと、裾除けという巻きスカート状の下着をつけます。つまり、教科書通りに絹のきもの、絹のじゅばんを着るときは、ザブザブ洗えるのは肌じゅばん、裾除け、襟、足袋だけなんですね。
この時点で、きものって普段着から脱落する気がするんですけど、どうでしょうか。
そもそもこの時代にきものを普段着にしたいかどうか、という問題もありますよね。それはまた時を改めるとして…。
半じゅばんは、丈は腰までで、身頃の部分は綿のものがほとんどで、袖が縫い付けてあるか、付け袖をつけて使うようになっています。市販品のほとんどは、袖のついた半じゅばんに、袖と共布の裾除けがセットになっていて、これで「肌じゅばん+裾除け+長襦袢」の代わりになるので、正統派よりはずいぶん簡易です。つけ袖と裾よけを、絹のきものやじゅばんの生地から手作りする方もいらっしゃいますが、市販品は洗える素材が普通です。
長じゅばんに比べると、上下に分かれているために下半身の動きが上半身にひびかず、着くずれしにくいメリットもあります。また、付け袖をつけるタイプだと、裄丈(首から手首までの長さ。着物とじゅばんとでこの長さをぴったり合わせるのがよいとされています)を調節できるので、着物に合わせた寸法にしやすいですね。
デメリットとしては、袖や裾除けの素材が化繊だと、静電気でまとわりついて、着心地が劣ります。
小梅は、フォーマルではない、普段着きもののお店ですので、じゅばんも洋服の普段着同様に扱える物しか作っていません。
また、「はじめてきもの」の名に恥じないよう、着付け初心者が苦労するいくつかの問題も解消できる作りになっています。
一番の特徴は、脇が縫ってありません。全開です。こうすると、衣紋(えもん→首のうしろの部分)をしっかり抜くことができて、しかも一度抜いたら着付けの最中や着ているうちに戻ってきてしまうことがありません。きれいに衣紋を抜くためには、下に引っ張れるように補助布をつけたり、慣れるまで何かと工夫が必要でしたが、これは最初に後ろ身頃を引っ張っておけば、あとは前の襟合わせのことだけ考えればいいのです。
それから、後ろ身頃にこのような帯状の布が縫い付けてありますが、口があいていて補正を入れ込むことができます。体格の良い方でも、腰の補正だけは入れた方が帯がぴちっと乗りますからね!
そしてこの帯状の布を、前で軽く打ち合わせます。ガーゼ素材なので、結ばなくても軽く重ねるだけでくっつきます。このようにして後ろ身頃を体に沿わせておくことで、着た時に脇から素肌が出ないようになります。
これが着上がった横姿です。後ろは通常の半じゅばんより長く、お尻まで隠れるようにしています。こうすると、帯をしめた後でも裾を引っ張って衣紋を直すこともできますしね!
素材は綿のガーゼで吸湿性は抜群、紐がついているのでネットに入れて洗濯機で洗ってください。襟には水を通して縮めた三河芯が入っています。襟はそのままでガーゼの柔らかい肌触りをお楽しみいただいてもいいですし、半襟をつけて、しっかりしたプラスチックの芯を差し込まれてもいいかと思います。
この時期ですので、夏きもののじゅばんとして、また紅梅や綿麻などの浴衣にこの半じゅばんをお使いになると、ワンランクアップの着こなしですね。小梅ではカラーは白、ブルー、ピンク、イエロー、生成りの5色をご用意しています。
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梅雨明けはまだまだですが、7月、と聞いたら気分は夏ですよね!スイカ、花火、そうめん、海、かき氷、お祭り、浴衣……。
あ~早く梅雨が明けないかな!
さて今日は小梅の半じゅばんについて少々。
きものをお召しになる方はご存知と思いますが、着物の下には半襟のついたじゅばんを着ます。着付け教室などで教えてもらう場合は、おそらく肩から足首まである「長じゅばん」を使うことが多いのではないでしょうか。そして、素材も絹で、汚れたら襟だけを付け替える(ちくちく縫いつけます)というのが正統派です。この長じゅばんの下には、さらに綿など洗える素材の肌じゅばんと、裾除けという巻きスカート状の下着をつけます。つまり、教科書通りに絹のきもの、絹のじゅばんを着るときは、ザブザブ洗えるのは肌じゅばん、裾除け、襟、足袋だけなんですね。
この時点で、きものって普段着から脱落する気がするんですけど、どうでしょうか。
そもそもこの時代にきものを普段着にしたいかどうか、という問題もありますよね。それはまた時を改めるとして…。
半じゅばんは、丈は腰までで、身頃の部分は綿のものがほとんどで、袖が縫い付けてあるか、付け袖をつけて使うようになっています。市販品のほとんどは、袖のついた半じゅばんに、袖と共布の裾除けがセットになっていて、これで「肌じゅばん+裾除け+長襦袢」の代わりになるので、正統派よりはずいぶん簡易です。つけ袖と裾よけを、絹のきものやじゅばんの生地から手作りする方もいらっしゃいますが、市販品は洗える素材が普通です。
長じゅばんに比べると、上下に分かれているために下半身の動きが上半身にひびかず、着くずれしにくいメリットもあります。また、付け袖をつけるタイプだと、裄丈(首から手首までの長さ。着物とじゅばんとでこの長さをぴったり合わせるのがよいとされています)を調節できるので、着物に合わせた寸法にしやすいですね。
デメリットとしては、袖や裾除けの素材が化繊だと、静電気でまとわりついて、着心地が劣ります。
小梅は、フォーマルではない、普段着きもののお店ですので、じゅばんも洋服の普段着同様に扱える物しか作っていません。
また、「はじめてきもの」の名に恥じないよう、着付け初心者が苦労するいくつかの問題も解消できる作りになっています。
一番の特徴は、脇が縫ってありません。全開です。こうすると、衣紋(えもん→首のうしろの部分)をしっかり抜くことができて、しかも一度抜いたら着付けの最中や着ているうちに戻ってきてしまうことがありません。きれいに衣紋を抜くためには、下に引っ張れるように補助布をつけたり、慣れるまで何かと工夫が必要でしたが、これは最初に後ろ身頃を引っ張っておけば、あとは前の襟合わせのことだけ考えればいいのです。
それから、後ろ身頃にこのような帯状の布が縫い付けてありますが、口があいていて補正を入れ込むことができます。体格の良い方でも、腰の補正だけは入れた方が帯がぴちっと乗りますからね!
そしてこの帯状の布を、前で軽く打ち合わせます。ガーゼ素材なので、結ばなくても軽く重ねるだけでくっつきます。このようにして後ろ身頃を体に沿わせておくことで、着た時に脇から素肌が出ないようになります。
これが着上がった横姿です。後ろは通常の半じゅばんより長く、お尻まで隠れるようにしています。こうすると、帯をしめた後でも裾を引っ張って衣紋を直すこともできますしね!
素材は綿のガーゼで吸湿性は抜群、紐がついているのでネットに入れて洗濯機で洗ってください。襟には水を通して縮めた三河芯が入っています。襟はそのままでガーゼの柔らかい肌触りをお楽しみいただいてもいいですし、半襟をつけて、しっかりしたプラスチックの芯を差し込まれてもいいかと思います。
この時期ですので、夏きもののじゅばんとして、また紅梅や綿麻などの浴衣にこの半じゅばんをお使いになると、ワンランクアップの着こなしですね。小梅ではカラーは白、ブルー、ピンク、イエロー、生成りの5色をご用意しています。
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Posted by 小梅店主 at 12:00│Comments(0)
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