きものは着るもの

今日は東静岡のグランシップへ行ってきました。

静岡ガスプレゼンツ、静響ニューイヤーコンサートです。
ゲストがオペラ歌手の中丸三千繪さん。抽選に当たれば1000円で聴けるというステキな企画に応募して、当たってたんです。
中丸三千繪さんは、パヴァロッティ・コンクールやマリア・カラス国際声楽コンクールなどで優勝したことのあるソプラノ歌手。たまたまうちにＣＤが１枚あって、聴くと心が清々するような美声に「いつか生で聴きたい！」と思っていたお方なのです。それが、静岡で1000円？しかも小学生の母に嬉しい平日昼公演？そりゃ行きますよ、あなた。それも1人につき2枚までチケットを応募できたのですが、私は絶対当選したかったので、1枚で申し込んで。セコくてすみません。

ニューイヤーコンサート、新春ですからね、ちょっとはオシャレしないと、ということで。



そうでもないですか。でも柔らかものだったらそれだけで自分的にはオシャレ度アップ
いつも木綿、ウール、時々紬なので、たまの柔らかものは気持ちＥ！足のさばきがサラッサラです！当たり前ですけどね～。
この小紋はもらってから2～3年経つんですが、ようやく着ることができました！祖母の妹から回ってきたお下がり。クリーム地のちょっと照りのある地に、臙脂っぽい茶色で木々が描かれた小紋。帯はたぶん、祖母のだったのかな…前々からうちにあった梅の帯。もうたれ先が破れそうなくらい古いです。長さも足りなくて、横から見ると手が全然出てないんですが、新春なので梅を締めたかったのと、きものの裾まわしとこの帯の色が合っていたので。
上着は、10年くらい前だったか、私が生まれて初めてオークションで競り落とした黒いベルベットのマキシ丈のコートを着ていたのですが、このコート、内ポケットに昭和32年1月14日の、近畿日本鉄道の切符が入っていたんです。大人用と、子ども用と2枚。昭和32年に小学生のお母さんだった人のものだったんですねぇ…
ちょうど祖母くらい。どういう縁か、今はこんな私のところにあって、重宝してます！親戚のもらいものも愛着がわきますが、こういうちょっとした由来があると、大事にする気持ちが高まります。ちなみにこれ裏がショッキングピンクで、左右非対称なレトロモダンな襟で…って画像がない。またそのうちご紹介します。

で、コンサートですけれども…
中丸さんは、歌うと女神なんですが、歌の間はちょっとスポーツマンみたいだった！動きがキビッキビッとされてるんですよ。歩いたり、振り返ったりする感じが。頼れる上司みたいな。う～ん、普段はどんな方なんでしょうね？ご存知の方、ぜひ教えてください。
歌は、え～何といいますか、好きとか心地いいとかでしかわからないド素人の私が説明してもまったく説得力がないと思いますので、誠に僭越ですけれども、単に感想を述べさせていただきます。一言で言って、器が大きいなぁ！と感じました。細かいとこじゃなくて、もっと大きく迫ってくる感じ？はははは……ぜひご自分で聴いて感じてくださればと思います。でもＣＤでは、といってもうちにあるのはずいぶん古いものですけど、そういうイメージじゃなかったんです。やっぱりライブは違いますね。第１部は静響だけ、２部の２曲目に中丸さんが登場しましたが、聴衆がぐーっと前に引き込まれるようでした。

いや～、ありがとうございました。満喫満喫