きものは着るもの

おとといの月をご覧になりましたか？
こちら静岡県東部では、もう“まるみえ”っていうくらいばっちり満月を見ることができました。
満月を見ると、いつも私の心は平安時代にトリップ……。なぜなら、源氏物語の中には、月明かりしかなかった時代ならではの夜の光景がいろいろと描かれているからです。だから、真っ暗で静かなところで月を見上げると「ああ、あの大昔の人たちもこんな月をみたのかな……」と考えてしまいます。
そして、頭の中に流れてくるのは、ベートーベンのピアノソナタ、月光。あの曲を“月光”と名付けたのは、ルートヴィヒ・レルシュタープという詩人が、その第1楽章について「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントしたことに由来するそうですが、私はあの曲が始まると、満月にちぎれた雲がかかったり、まただんだんと晴れたりする、しんと静まり返った夜空をイメージします。う～ん、ベートーベンはまるで画家じゃないか！！などと思いながら……。

さて、そんなこととは全然関係なく、帯のご紹介です。

細畝コーデュロイディープレッド×ドットを、カジュアルきものの王様、デニムきものに着せました。



今回のこのレッド×ドットには、モスグリーンの裏地を貼っています。
ほら、わかりますか～？近寄ってみると、ちらっと裏地の色が……
ん～～ちょっとわかりにくいかな～？？



レッドとグリーンで、ちょっと気が早いですが、クリスマスにもいいかな～！と思ってます

ちなみに、このデニムきもの、ほんと何でもないように見えますが、じつは５オンスの高級ギザデニムを使用しておりまして、シャッキリかつ柔らかく、美しいドレープが生まれます。ま、きものはあんまりドレープはありませんが、それにしてもイイですよこれは。何を隠そう岡山県産、日本の子です。
デニムは日ごろ慣れ親しんだ素材でもあり、ジーンズになら何色のＴシャツを合せても違和感がないのと同じで、どんな帯を持ってきても大丈夫！普段着きものを楽しまれている方にはぜひ１着はお持ちいただきたいきものです

商品の実際の生地を手に取ってごらんになりたい方には、小さいですが生地サンプルを無料でお送りしています。こちらから、ご希望の生地の商品名等をお知らせくださいね。



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