2022年03月07日

シルックについていろいろ考えてみた

ラブきもまであと4日…1週間を切って、焦りもマックスになっておりますが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。

今年は初めてシルックの反物をご用意しているということを先日お知らせいたしましたが、ついに手元に届きましたのでチラ見せ。。。

シルックについていろいろ考えてみた
シルックについていろいろ考えてみた
シルックについていろいろ考えてみた

こんな感じの8着となっております。
こちら反物ですので、袷にしたり、単にしたり、羽織にしたり、もしご希望でしたらセパレートではなく長着にすることも可能です。マイサイズお仕立てなので、ぴったりの1着をお誂えください!

着物、着物と思って選んだ反物ですが、あとから考えたら飛び柄のシルックの羽織なんて、使い勝手しかないと思うんですよ。
突然雨がぱらっと来ても、シルックなら安心ですし、飛び柄だったら中に何着ててもそれだけで品よくなっちゃうし。着物襟のコートもいいな~。上着探してた、という方にもおすすめです。

こちら反物価格それぞれなのですが、52800円税込みのものと、58300円税込みのものがございまして、それに胴裏、八掛、お仕立て代ということで、小梅のいつもの価格帯からすると、倍以上。
それでも、濡れても汚れても良くて、それなりに品よくセミフォーマルの着物って、いざというとき本当に頼りになるし、あれもこれも持ってる着物愛好家の方はともかく、初心者の方が1着持ってると出番が多いんじゃないかなと思っています。

そんなこといってもポリなんでしょ~と、絹より格下に見られがちな化繊です。
そうですね、確かに軽さや手触り肌触りなんかは絹の方がいいこともあるでしょう。そもそも着物なんかそうめったに洗うもんじゃないんだし、別に洗えなくたって不都合ないよ、と。

でも、水濡れや汚れを気にしないでいいとしたら、もっと良くないですか。1日着物を着て出れば、乗り物や、歩く時の足元、お手洗いや、飲食などなど、汚すチャンスはいくらでもあります。帰ってきて着物を片付けるときに、気を付けていたのにいつつけたんだろう?と思うようなシミを見つけたときのくやしさ。
特に雨の日だけど着物の時は、もし最初から濡れてもいい着物があれば、それに越したことはないわけで…。

シルックは洗えるだけでなく、防水、撥水機能もありますので、洗えるのにそもそも汚れにくいという、何が何だかわからなくなるような高性能。色褪せ、黄変、虫食い、カビも、ちぢみもなし。絹の苦手を全部克服してるんですよ、すごくないですか?


シルックがポリ着物の中でも特に値段が張るのは、テクノロジーで絹のような風合いに近づけながら、すべての絹の弱点をカバーしているから。絹と同じように、京都の染織工房で職人が染めているから。そう思うと、逆に絹に比べてこの値段むしろお得なのでは、という気がしてきます。

今回ラブきもでご紹介できるのはこの8反と、仕立て上がり付け下げが1着。

シルックについていろいろ考えてみた
シルックについていろいろ考えてみた
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シルックについていろいろ考えてみた

付け下げは、柄位置が決まっておりますので、果たしてセパレートのお誂えが可能なのかということを確かめずに反物販売はできないので、先に仕立てさせてもらいました。このように美しく仕上がりまして、こちらは手縫いのお仕立て上がり小梅Мサイズで148000円です。反物はもともと112000円のシリーズをお誂えしたものになります。

まこれなんかもですね、催事とかなら絹の訪問着が、この程度のお値段、あるいはもう少し安く、新品でお仕立てできることもあるかと思います。
ただ私想定しておりますのは、特にお茶席とお子様の行事ですね。お茶は特に水屋仕事で濡れるリスク、また土砂降りでも着物で出かけていかなければいけないなど、シルックが特に役立つシーンがありますね。
それからお子様の行事にお召しになるお母さま。お宮参りから七五三、卒入園、卒入学と、持っていれば着る機会は結構ありますが、もしこれがセパレート着物だったら、まずお子さまのお支度でワタワタする行事の朝でも、セパレートならさっさと着替えられる。また、小さいお子様が汚れたお手てで裾をつかんでも、抱き上げて胸で鼻水を拭かれても…、安心してください、洗えますよ。お子様の手を引いて、神社で砂埃を巻き上げながら歩いても、雨で車の乗り降りに裾が汚れても…そうです、洗えるんです!

これらすべて、以前から販売しておりますポリ袷江戸小紋シリーズでもお伝えしてきたことですので、ほんなら江戸小紋37400円でええやん、と。はい、江戸小紋でも大丈夫です。江戸小紋では飽き足らない、晴れの席は付け下げ以上で臨みたいという方向けのご用意が今まではじめてきもの小梅にはございませんでしたので、こちらはそういった方向けのラグジュアリーラインとなります。今後も多種扱っていくかどうかは、実は未定です。
そういう意味では、ポリ江戸小紋はシルックではなくシルジェリーですけれども、仕立て上がりでこのお値段はコスパが最強でしたね。。。

シルックについて考えているうちに、もともとのポリ江戸小紋の素晴らしさにも気が付いてしまいました。
長文最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これらの反物、付け下げをご披露するイベントは、3/11~13、以下の会場で11~18時、感染対策してお待ちしております!

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