きものは着るもの

日本とラオスの織物―綿と麻

2014年５月１６日（金）～１９日（月）
AM 11:00～PM6:00　※最終日はPM4:00まで
於　天善堂gallery　阪急牧落駅徒歩３分
箕面市百楽荘２丁目５－１２　　072-725-7758


というわけで！今回大阪にお持ちする商品のイチオシはこちら。



手紬手織り草木染２部式帯、ピンクメランジです。
まーとにかく毎年毎年この草木染のピンクを寝ぼけピンクと名付けておすすめしているのですが、それというのもこの寝ぼけピンク、とにかくなんにでもよく合うことといったら、ほかの色とは比べ物になりませんの。

染料はラックカイガラムシという、昆虫でございまして、いわゆるコチニール色素の原材料として、かき氷のいちごですとか、なんだかピンク色のお菓子ですとか、そういった色を出す着色料となっているものでございます。それを知るといろいろとドン引きしなくもないですが、そんなことでかき氷が食べられなくなるほど乙女でもなし、小梅は「いい色出してくれてほんとありがとう！」とカイガラムシには感謝の気持ち（？）を持っております。

そして今年は、近年ぞっとするほど毎年続いている綿花の不作で、ついに手紬糸が手に入らないのではないか、そもそも綿花が手に入らなくて作れないのではないか、という情報が駆け巡り、今回大阪でご一緒するSHOKUさんが持っている生地の中から、このピンクメランジを譲ってもらうことになりました。
いつもは帯幅に織ってもらっていますが、この生地は広幅。それならいっそ２部式にしてみるか…、というわけでできたのがこちらです。



寝ぼけピンクと極薄グレーの細い糸を２本どりで平織してあるため、無地と言えどもかなり表情があります。手触りもざっくり。




裏はおとなしくベージュに。甘さは小さじ一杯までが上限の小梅コーデ。これ以上裏地でまで甘さを加えることは致しかねるのでございます。そのぶん、ピンクはちょっと…とピンクを苦手とされる方でも、こちらのピンクは絶対大丈夫。というかむしろ、マストアイテム！地味な着物には華を添え、派手な着物には控えめに寄り添う、まったくよくできた帯でございます。





今シーズンのすべての小梅着物にばっちり合ってしまい、ショップの商品画像が全部この帯を締めていることになりそうだったので、わざわざ違う帯をつけた方を採用したくらいです。

そのほか、今年の寝ぼけピンクは２部式帯の濃いローズ、兵児帯のローズ2014がございます。お使い道に合わせてお選び下さいね。


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